一回、ソフトバンク・近藤健介が先制3ランを放つ =みずほペイペイドーム(撮影・村本聡) (日本生命セ・パ交流戦、ソフトバンク6-2阪神、2回戦、ソフトバンク2勝、15日、みずほペイペイ)グングン伸びた打球は、そのまま左中間フェンスを越えていった。一回2死二、三塁。近藤の9号先制3ランだ。
「自分のスイングができました。先制のチャンスが生かせてよかったです」
先頭の周東が中前打を放ち、すかさず二盗。今宮が粘って四球を選ぶと、栗原が投前に送りバント。序盤に送りバントのサインはまず出さないことで有名な小久保監督の意外な采配は、交流戦逆転Vへの執念か。
山川は倒れたが、首位打者・近藤が、指揮官の思いに応えた。
右手を負傷したのが11日。以来、痛みをかばいつつのプレー。14日には負傷後、初安打を放っていた。
練習から右手をかばってのスイング。引っ張れない。この打席も逆方向狙いは明らか。そこへ、真ん中にツーシームが来た。狙いすまして左中間へ。左手で押し込む超一流の打撃だった。
「うちは他力ですから」
楽天との交流戦V争いの話題を振られると、判で押した答えしかしない小久保監督。「それよりも、カードの初戦を勝つことを大事にしてますから」と無関心を装ってきた。だが、試合開始直前にはデーゲームで楽天が敗れた知らせがベンチに届いた。
阪神に連勝で楽天と並んで交流戦首位に立った。最多9度目の悲願が見えてきた。(上田雅昭)