敗戦後、引き揚げる阪神・岡田彰布監督=京セラドーム(撮影・沢野貴信) (日本生命セ・パ交流戦、オリックス4ー0阪神、1回戦、オリックス1勝、11日、京セラ)中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が阪神・岡田彰布監督(66)とオリックス・中嶋聡監督(55)の違いに言及した。
度々の言及となるが、岡田監督の「動きのなさ」が気になる。今の阪神打線は打てない。はっきりしている。それをサポートして点を取りに行くのがベンチの仕事だ。ポイントは二回1死一、三塁の好機で打席に木浪。どんな手を打つかと思っていたら、単に打ってくださいーのさい配だった。去年の木浪なら、その作戦でも構わない。ただ今季は2割をやっと超えた打率の打者。大きな期待はできない。ならば、セーフティースクイズを試みるなど、ベンチが責任を取る作戦を選ぶべき。結果は一ゴロで三走が三本間で挟殺された。両先発を考えると投手戦は必至。ならば先制点の持つ意味は普段以上に大きい。打者任せではなく、1点をもぎとる采配を見たかった。
対照的なのがオリックス。五回に先頭・紅林が出ると、次打者にすぐに送りバント。先制点に結びつけた。六回も一死から来田が出塁すると、すかさずエンドラン。制球のいい村上だから仕掛けやすい環境ではあったが、動く中嶋監督と動かない岡田監督の違いを感じた。いつも打てるわけではない。打てない、苦しい時こそ、ベンチの腕の見せ所だ。