(セ・リーグ、広島7-3巨人、17回戦、広島12勝5敗、5日、マツダ)22歳の左腕がG打線をきりきり舞いにさせた。広島が巨人に連勝で3カードぶりの勝ち越しを決め、首位阪神を1・5ゲーム差のまま追走。右手中指のマメで離脱した森下に代わって先発した玉村がヒーローになった。
「今回ダメだったら今年は厳しいぐらいの覚悟だった。勝つと気持ちがいい」
5月19日の阪神戦(甲子園)以来の1軍先発に臨み、7回4安打2失点で2勝目を挙げた。六、七回に1点ずつ失ったが五回2死まで完全投球。無四球と制球力が光り、7三振を奪った。
これでチームは本拠地の巨人戦7勝1敗とし、1分けを挟み3連勝。投手陣にも日替わりでヒーローが誕生していることについて、報道陣から問われた新井監督は「まさにその通りでしょ。日替わりでヒーローが出てくると盛り上がる」と上機嫌だった。
森下の代役で輝きを放った玉村は、今年1月に入籍し7月に男児が誕生したばかり。田中から受け取ったウイニングボールは「一応、あげてみようと思います」とほほ笑んだ。まさに全員が主役の鯉。逃げる虎を、どこまでも追いかける。(柏村翔)