鳴尾浜でキャッチボールをする高橋。前向きに、進化した姿でマウンドに戻ることだけに集中している(撮影・水島啓輔) もう、うつむかない! 今年4月に左肘の側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、リハビリに取り組む阪神・高橋遥人投手(27)が20日、鳴尾浜での自主練習後に取材に応じた。下を向いてばかりだった日々に別れを告げ、前向きなエネルギーに満ちた現在の心境を激白。来季中の復帰を目指すだけでなく「パフォーマンス的に過去の自分は余裕で超えなきゃいけない」と進化を誓った。
頰に刺さる鳴尾浜の寒風が、去年よりもどこか心地よい。前を向ける要素なんて何一つなかった2021年から、手術という決断を下した22年をへて、高橋は変わった。その視線は前へ、23シーズンでのカムバックへ向いている。
「こういう(リハビリの)期間でレベルアップするっていつも自分の中で思ってやってるんで。去年よりは今年の方が、全然自分の気持ち的には前向いてるっていうか、下向くことも少なかったですし。去年は下向くことが多かったんで」
下以外、どこを向いたらいいんだという暗闇を歩いてきた。21年は上半身のコンディション不良で大きく出遅れ、9月に1軍に復帰し7試合に登板。4勝2敗、防御率1.65だった。最速152㌔の直球は140㌔台半ばにとどまり、状態が万全に戻りきらないもどかしさも抱えて、同年11月に左肘のクリーニング手術を受けた。今年2月のキャンプではブルペン入りもしたが、意を決して4月にトミー・ジョン手術に踏み切った。
1年以上に及ぶ長いリハビリに突入したが、光が射し、進化して戻れるんだという前向きな気持ちがみなぎっている。同手術を経験した先人たちが示してくれているように、パワーアップして戻ると語気を強める。