大阪ガス野球部の野球教室に参加し、バッティングを披露する阪神・近本光司=大阪ガス今津総合グラウンド(撮影・松永渉平) 阪神・近本光司外野手(28)が18日、兵庫・西宮市内で行われた古巣・大阪ガスの野球教室にゲストとして参加した。地元の少年野球チームに所属する30人の子供たちを指導。打撃練習ではバットの芯に当てるためトス打撃の大切さを説くなど、〝未来の近本〟の誕生に期待した。
気温5度。子供たちはバットを持つ手がかじかむほどの寒さもすっかり忘れ、スターの金言に聞き入った。近本は自身の技術や考え方などを惜しみなく伝授した。
近本 「ボールを飛ばすのに一番大事なことは何だと思いますか?」
子供 「バットの芯に当てること!」
近本 「正解! ロングティーのときに『おりゃー』って思い切り振っても、ちゃんと芯で当たる方が飛ぶ。バッティングの時は芯に当てることを意識して、頑張ってください」
自らバットを構えてティー打撃も披露。鋭いスイングとともに力強い打球音が響くと少年たちは目を輝かせた。
近本は今季132試合に出場し、154安打、3本塁打、34打点に2年ぶりにタイトル奪回となる30盗塁。プロ4年間で630安打を積み上げてきた虎屈指のヒットメーカーは、バットの芯でとらえることの大切さを強調した。
「一番大事なのはトスバッティング。前から軽く投げてもらってそれをちゃんと芯で投げてくれた人に返す、というのが一番大事だと思っている」
打撃だけでなく2年連続ゴールデングラブ賞に輝いた守備もアドバイス。「ボールを下からみると勝手に姿勢も低くなるし、バウンドも見やすくなる」。キャッチボールやノック、投球練習でも熱心に助言を送り、充実の2時間半を過ごした。
「プロ野球選手にならなくても、違う仕事でも、地元や地域の子どものために何かやってくれるような人になってもらいたい」。自身も小学6年のときに野球教室でT―岡田(オリックス)に教えてもらったことを今でも覚えている。次世代のために何か行動できる人になってほしい―。それが願いだ。
「きょうの子供たちが大きくなったときに、将来の子供たちのために何かやってあげたいと思える子が一人でも出てきてくれたら」
〝未来の近本〟が誕生してくれることを信じている。子供たちのために、これからも伝え続けていく。(織原祥平)