阪神・岩貞祐太投手(30)が16日、福岡県内で行っている自主トレを公開。練習後、オンライン取材に応じた。ソフトバンクなどで守護神を務め、歴代8位の通算182セーブを挙げたトレーナーの馬原孝浩氏(40)の指導を受け、肩の状態の良さを強調。巻き返しを期す今季に向け、熊本・必由館高の先輩から「60試合登板」のノルマを突き付けられると、当初の50試合から上方修正した。
同じ高校の偉大な先輩のもと、今季へ準備着々だ。岩貞は、トレーナーを務める馬原氏の〝ゴッドハンド〟を実感。巻き返しに向けて手応えを示した。
「ここ数年で一番肩の状態はいい。肩の可動域が(広がり)今までにないような軽さ、投げやすさというか、自分自身でも体の変化をものすごく感じている」
リリーフに本格転向した昨季は、自己最多の46試合に登板して4勝0敗、12ホールドも防御率4・66。後半はリードされた展開での登板が多くなり、10月は不調で2軍落ちした。
「体を強くするということと、一年間ずっといいパフォーマンスを継続できるような体作りをしたい」
年明け恒例の沖縄での自主トレ期間を短縮。今年から独立リーグ、火の国サラマンダーズで監督兼ゼネラルマネジャー(GM)補佐を務める馬原氏と〝合体〟した。同氏は柔道整復師や鍼灸(しんきゅう)師の資格も持つ。「教えていただいているところは全部新しいもので、全部が自分に効いているというか、本当に効果的なものばかり」と岩貞。体のケアからトレーニングまで、先輩から学ぶ日々だ。
自主トレで馬原氏(左)から指導を受ける阪神・岩貞(球団提供)昨年12月の契約更改後の会見では、今季の目標に50試合登板を掲げた。しかし、馬原氏はこの日、後輩に上方修正を求めた。「僕としては60試合以上。欲をどんどん出して、この一年をやってほしい」。先輩からのノルマを伝え聞いた岩貞は「60試合は投げたい」と即答。30歳で初めて本格的なウエートトレーニングに取り組んでいることを明かした。
「チームとしては優勝。個人としては、昨年の数字をすべて上回りたい」
チーム内の競争に勝ち、岩崎に勝利のバトンをつなげるセットアッパー左腕としてマウンドに立つ。1年間フル回転できれば、60試合登板はおのずとついてくる。(三木建次)
■馬原 孝浩(まはら・たかひろ) 1981(昭和56)年12月8日生まれ、40歳。熊本県出身。熊本市立(現必由館)高から九州共立大を経て、2004年ドラフト自由枠でダイエー(現ソフトバンク)入団。07年、38セーブを挙げて最多セーブ投手のタイトルを獲得。13年、寺原隼人のFA移籍に伴う人的補償でオリックスに移籍。15年、現役引退。通算385試合登板、23勝31敗182セーブ、防御率2・83。21年、火の国サラマンダーズの投手コーチに就任。22年は監督兼GM補佐を務める。右投げ右打ち。181センチ、80キロ。