気づけば、2021年も残すところあと10日。今年の取材を振り返る中で2022年、注目していきたい選手が見つかりました。それは、来年が大卒2年目となる阪神・栄枝裕貴捕手(23)です。
「春先にシーズン始まってすぐにけがをしてしまったのと、最後、やっと1軍に上がったところでけがをしてしまった」
現状維持の来季年俸800万円で更改した時に話したように、ルーキーイヤーはけがに泣いたシーズンでした。3月末に右肋骨の疲労骨折。1軍に昇格した10月にも同じところを疲労骨折して戦線離脱。実力を発揮する前に終わってしまったという悔しさが残ります。
ただ、2軍では47試合の出場で打率・257、1本塁打、18打点。勝負強いバッティングに巧みなリードでファーム日本一に貢献しました。何より、投手に寄り添う捕手の心が印象に残っています。「(バッテリーを)組んでいる投手が1軍に上がって活躍してくれるのが、すごくうれしくて。自分も頑張らないといけないんですけど、本当にキャッチャーをやっていてよかったと思います」。及川や小川らの活躍を自分のことのように喜ぶ姿がありました。
来年は母校・高知高の後輩にあたる森木大智投手が入団します。同校野球部コーチに捕手としての成長した姿勢を話すと「あの栄枝がそんなことを言うように成長したんですね。森木にとっても心強い先輩になってくれると思います」と目を細めていました。森木がプロ初勝利をあげるときは…。甲子園で喜びを分かち合う高知高バッテリーを見たいものです。(原田遼太郎)