母校・寺尾小を訪問した青柳。子どもたちから拍手で迎えられた(撮影・斎藤浩一) 青柳は東京五輪と手作りの金メダルを首にかけ、積極的に交流したボク〝虎〟えもん! 今季13勝で最多勝と最高勝率の2冠に輝いた阪神・青柳晃洋投手(27)が7日、出身地である横浜市鶴見区の小学校を訪問。「おとなになるのび太たちへ」(小学館)などの本を寄贈した。今季から1勝につき10万円分の本を地元に届ける。講演会では夢や目標を持つ大切さを熱弁。来季15勝を約束し、子どもたちの夢をかなえる。
♪こんなこといいな、できたらいいな-。マンガ大好きの青柳が〝虎〟えもんの世界に入り込んで、横浜に帰ってきた。
「小学生たちがこれからどんな人生を歩むか分からないけど、夢や希望をかなえてもらえるように。少しでもそういう人(夢をかなえた自分)が身近にいたというのを感じてもらえたらいいなと思った」
母校の寺尾小と生麦小を訪問し、本を贈呈。とっておきの1冊を入れた。宇宙飛行士の向井千秋さんやラグビー日本代表SO田村優ら憧れの職業に就いた10人の大人が「ドラえもん」のえりすぐりの1話を紹介する「おとなになるのび太たちへ」。「やんちゃボウズだったし、勉強もしなかった」という小学生時代を思い出し、選んだ。
「夢と目標の違いはなんでしょう?」
講演会ではそう生徒たちに問いかけ「夢は漠然としたもの。目標は手が届きそうなところにある、より具体的なもの」と力説。「僕の場合、夢は優勝で、目標は15勝」と具体的に設定し、実現するために継続して努力する大切さを訴えた。
マンガのようなサクセスストーリーを描いてきた。幼い頃から牛乳嫌い。子供の頃は「野球が下手くそ」で、中学でも野球部では3年間ベンチを温めた。一見、のび太のような頼りない少年に見えたかもしれないが、練習を重ねて、出木杉君へ-。プロ入り直後はけん制もまともにできなかったが、6年目の今季は東京五輪の日本代表に選出され、金メダル獲得に貢献。シーズン13勝で自身初の最多勝に輝いた。
のび太や、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫…。どの世界でも、さまざまなキャラクターがいて、目標に向かってそれぞれが努力している。そして、ふとしたときに〝四次元ポケット〟が見つかり夢や目標がかなう。
「阪神タイガースで優勝というところが一番の目標。あと20校あるので、あと10年やらないと」。ことしは13勝×10万円の130万円分を鶴見区の市立小学校、保育園計26校に寄贈。この日は2校しかまわれなかったが現役を通じ、すべての学校を訪問したい。〝ひみつ道具〟で子どもたちの心を豊かにさせる。(織原祥平)