契約更改を終えて、ポーズをとる梅野。タテジマで優勝する。そのために打つ!(撮影・林俊志) 打って、勝って、つかむ! 阪神・梅野隆太郎捕手(30)が7日、西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨んだ。3年契約とみられ、来季年俸は5000万円増の1億6000万円(金額は推定)で更改。国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留した扇の要は打棒の復活を宣言し、リーグ優勝の先にあるベストナイン獲得に意欲をみせた。
打って、打って、打ちまくる。国内FA権を行使せず、タテジマと3年契約した梅野の目に力が戻ってきた。それが正捕手奪取への最短距離。虎を頂点に導く原動力になる。守備力は誰もが認めるところ。ならば、バットで存在感を取り戻す。
「やっぱり打って、打って打って打ちまくって、賞を取れるようにやるのが一番かなと。数字はいつもキャリアハイを目標にしてやっている。もちろん捕手のことありきなんで、チームが勝っている、そして個人的にもチームの勝利に貢献する。それに尽きる」
5000万円増の年俸1億6000万円で契約を更改した。もちろん白星が最優先だが「1回も取ったことがないですし」とベストナイン獲得に意欲。昨季まで3年連続でゴールデングラブ賞を受賞したが、虎の捕手では2006年の矢野輝弘(燿大、現監督)以来、縁がない。優勝から遠ざかっていることもある。そして、過去の田淵幸一らを見ても、打てる捕手には優位に働く。優勝すれば文句なしだ!
「後半ですね。相手がいることなんで、もちろん苦しい時はありますけど、そこの波っていうのを減らしていきたい」
梅野自身、今季は125試合に先発出場したが、打率・225、3本塁打、33打点にとどまった。夏場から下降線をたどり、9月は打率・159(63打数10安打)と湿りをぬぐえなかった。坂本にスタメンマスクを奪われ、実戦勘を欠いたこともあるだろうが、ベストナインには自分の得意技を磨くことが一番だ。
「けがなく1年間戦って、優勝キャッチャーになるということが今後も目標で、それができればそういう賞はついてくる。本当にそこを目指していくのみかな、と」
FA権の行方をめぐっては熟考した。「率直に、この阪神タイガースで優勝したい。優勝という頂に立てるよう、みんなで勝ち取りたいと思い、決断させてもらいました」と虎への思いを語った。レギュラーは確約されず、坂本や長坂、栄枝らライバルもいるが「ブロッキングというのは数字でなかなか出ないところではあるが、個人としてはそういうものがストロングポイント」と守備面で勝る。だからバットで上積みを図る。
「やっぱり優勝というのはね、絶対に成し遂げたいな、と。そういう気持ちでいっぱいです。キャッチャーとして(優勝の壁を)乗り越えたい」
リーグ優勝のチームに名捕手あり。打てて、守れる、扇の要がいる。タテジマに残った梅ちゃんがセ・リーグのライバルにも打ち勝つ。球界ナンバーワンの捕手になる。(新里公章)