入団会見を終え嶌村聡球団本部長(左)と笑顔で写真に納まる野村克則2軍バッテリーコーチ=兵庫県西宮市内(代表撮影) 阪神は15日、球団OBの野村克則氏(48)が来季の2軍バッテリーコーチに就任すると発表した。元監督の故野村克也さんを父に持つ野村氏は兵庫・西宮市内の球団施設で会見。「野村監督の考え方プラス、自分がやってきたものを次世代につなげていけたら」と、野球理論「ノムラの考え」を若虎に伝授することを宣言。名将が大切にした野球に対する姿勢を鳴尾浜でたたき込み、矢野阪神の戦力をさらに充実させる。
■「自分がやってきたものを次世代に」 「ノムラの考え」を色濃く受け継ぎ、自らのメソッドも組み合わせて虎の若き捕手陣を「涙が出るほど」鍛え上げる。故野村克也さんが率いた虎に、息子の克則2軍バッテリーコーチが就任し、熱い思いを口にした。鳴尾浜で流した涙の分だけ、矢野阪神が力強さを増していく。
「僕の基盤になっているのは野村監督からご指導いただいたもの。そこを次世代につなげていけたらいい。野村監督の考え方プラス、自分がやってきたものをかけ合わせながら、後につないで残せていけたらいい」
06年に楽天で現役引退後は楽天監督だった克也氏の下で指導者のキャリアを積み、08年からの2年間は1軍バッテリーコーチとして同じベンチ内で直に「ノムラの考え」を身につけた。捕手とは「やっぱり姿勢じゃないかな。練習に臨む姿、試合に対する思い入れ、姿勢、どう臨むかというところが大事」と薫陶を受けた。父と息子でもあり、まさに〝保守本流〟だ。
自身も導いてもらったから、今後は虎の後輩たちに伝えていく。ヤクルトでのプロ1年目。「僕が最初に入ってきたときに、取り組んでいる姿を見たら何を考えているか分かるよって。『人間的な成長なくして、技術的な成長なし』ということを言われていた」。はっきり覚えているその言葉が、その後のキャリアの礎になった。名将の指導を、惜しみなく伝授する。