色紙を持ってポーズをとる阪神ドラフト2位の鈴木勇斗=東京都内のホテル(球団提供) 阪神からドラフト2位で指名された鈴木勇斗投手(21)=創価大=が12日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した(金額は推定)。即戦力として期待される左腕はニックネームが「ゴリラ」と明かし、コミュニケーション能力の高さもアピール。先発ローテへの定着をルーキーイヤーの目標に設定した。
■「顔が似ているから」 群れの中で多様な音声を用いたコミュニケーションを行うのがゴリラ。その能力と名を〝併せ持つ〟鈴木が仮契約を済ませて咆哮した。
「1年目からローテーションに入って1年間通して投げていきたい。ファンの方々の気持ちに応えられるように自信を持って頑張りたい」
入団が決まり、阪神の帽子をかぶると、ニックネームについて「鈴木のずきで『ずっきー』。『ゴリラ』も言われますね。顔がゴリラに似ているからだと思います」と笑顔で明かした。
虎のゴリラといえば、陽川の存在が外せない。本塁打後にドラミングポーズをナインとともに披露するパフォーマンスは好評で、2月のオープン戦で佐藤輝もまねした。元祖ゴリラのお株を奪い、シン・ゴリラとしてファンに認知されたが、虎の〝第3のゴリラ〟に立候補した最速152キロ左腕も「負けないように頑張ります」と誓った。
■森木に弟子入り志願 プロの世界を戦う上で欠かせないコミュ力も折り紙付きだ。創価大のチームメート経由で、D1位指名の森木大智(18)=高知高、同5位指名の岡留英貴両投手(22)=亜大=の連絡先をすでに入手。4学年下の森木には「自分の方からいろいろ教えてくださいと連絡させていただきました」と弟子入り志願を伝えた。
「真っすぐだったり変化球だったり自分にはない感覚とか持っていると思う。自分より年下でも自分よりすごいピッチャーはたくさんいる。そこ(年齢)は関係なく、いいものは自分のものにしたいので」
どこまでも貪欲な21歳は、岡留にも「自分の同級生と知り合いだったので、今度時間があるときに3人でご飯にでも行こうと」とアポ取り。〝緩急自在〟の交流で新人同士の絆を強め、大海に漕ぎ出す準備を着々と進めている。
「初勝利を目標に、勝ちを重ねて新人王を獲れるように頑張っていきたい」
高橋、伊藤将に続く左腕として先発陣に割って入る。コミュ力抜群のゴリラルーキーが、2022年の虎投を力強く支える。(新里公章)
★アイドルとジャズでリラックス
アイドルグループ、乃木坂46のファンを公言している鈴木は、登場曲について「いろいろ候補はたくさんあるというか、決めきれてない」と熟考中という。意外な趣味も明かした。中学時代に通った駄菓子店で聴いて以来、ジャズを鑑賞しており「ジャズは休日だったりゆっくりしたいときに聴いて、試合前は乃木坂46とかを聴きます」。独自のリラックス方法もプロの世界で役立ちそうだ。
◆鈴木 勇斗(すずき・ゆうと) 2000(平成12)年3月17日生まれ、21歳。鹿児島県出身。鹿屋中央高3年夏は県大会準決勝で鹿児島高相手に延長戦の末、サヨナラ負け。創価大3年秋は4勝を挙げてチームをリーグ優勝に導き、MVP、最優秀投手賞などを獲得。最速152キロ。球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ。174センチ、83キロ。左投げ左打ち。