九回、味方の攻撃をベンチで祈るように見つめるロッテナイン。初戦で手痛い零敗を喫した 1回を終え、ベンチに戻るロッテ先発の石川歩=京セラドーム大阪(撮影・荒木孝雄)(パ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦、オリックス1-0ロッテ、オリックス2勝、10日、神宮)手も足も出なかったわけではない。四回までは毎回安打で、うち3度が先頭打者。ロッテ・井口資仁監督(46)は「(一、四回は)得点圏まではいきましたけど、そこから一本というのがなかなかね。ランナーを置いての見逃し三振はもったいなかった。1球でどうやって仕留めるか、来年以降の課題」と振り返った。
オリックス・山本にはレギュラーシーズンで対戦打率・269。5月19日に最後の黒星を付けたのもロッテで、指揮官が前日に「嫌なイメージは持っていない」と話した通りの序盤の攻撃だった。ただ、一回2死二塁でレアードが、四回2死三塁で山口がカーブに全く反応できず、見逃し三振に倒れたのが響いた。
下克上で日本一まで上り詰めた2005、10年。ファイナルステージ第1戦(05年はプレーオフ第2ステージ)は、ともにソフトバンクのエースで05年は18勝、10年は16勝を挙げていた杉内俊哉(現巨人2軍投手コーチ)を攻略して勝利している。
とはいえ、アドバンテージ1勝と第1戦先発が山本なら、ある意味〝連敗〟スタートも想定内。「また明日、切り替えて」という井口監督の表情には、残り5試合で1敗しかできないという悲壮感より、まだ1敗できるという前向きな雰囲気が漂っていた。(東山貴実)