阪神、ロッテで活躍した鳥谷敬内野手(40)の現役引退に際し、母校である早大野球部の野村徹元監督(84)と聖望学園高野球部の岡本幹成監督(60)が取材に応じ、教え子にねぎらいの言葉を送った。18シーズンを戦い抜くための土台をつくった2人の恩師は〝第二の人生〟も温かく見守っていく。
★早大・野村徹元監督 本当に長い間、頑張りました。青木(ヤクルト)と切磋琢磨してきて、もう40歳ですか。和田(ソフトバンク)もまだ現役で頑張っていますが、寂しい気持ちもあります。ただ、鳥谷本人と話をしても、後悔はないという声色だったので、うれしかったです。
まず思い出したのは、ドラフトのときのこと。阪神タイガースを選んだ一番の理由が、土のグラウンドで長くプロ野球選手としてプレーがしたいということでした。ショートというポジションですし、そこまで考えてよかった、正解だったと本人とも話をしました。
体のケアの時間も、学生時代から人一倍長く取っていました。1人でトレーニングをこなし、人の三倍くらい練習をしていました。長期的な視野で自分の考えを持ち、それが正しかったことを立証しました。
送り出した教え子の中にも、そんな考え方の学生はなかなかいない。立派なものです。時間をみて会いましょうと言っています。ゆっくりと話ができることを楽しみです。
聖望学園・岡本幹成監督★聖望学園高・岡本幹成監督 早かれ遅かれ、そろそろかなと思っていましたが、本当にご苦労さまという気持ちです。報告をしてもらいましたが、自分に厳しく、一つのことに邁進(まいしん)し続けた選手だと思います。
プロ野球の世界はいろいろなタイトルがありますが、鳥谷の成績を見ると、長くプレーをし続けたことが大したもの。継続しないとできない記録ばかりで、素晴らしいことです。40歳まで、内野手で、ショートを守りたいと言っていました。今年のシーズン初戦は、本当にショートで開幕スタメンを果たして、その目標を達成できました。
今後はゆっくり休んで、たくさんしたいと思うことの中から自分で選んで、次の道に進んでほしい。自分で決めたことを全うできる子ですから。