夏の甲子園の出場権を懸けた地区予選が進んでいる。GMも兼ねている楽天・石井一久監督(47)は、多忙の合間を縫いながら高校野球の試合のチェックも欠かさないという。
「選手のスカウティングのあれで見るので、試合をまるごとというのはないですけど、高校球児の皆さんの野球は結構見ています。(見るのは)地方大会が多いですね。甲子園に出る選手以外にもいい選手がいたりする。見ておかないとわからないですし」
リアルタイムでの高校球児たちのプレーを見るのはもちろん、すでにプロの世界にいる選手たちからも、目を離さない。例えば、2019年にオリックスからD2位で指名された紅林弘太郎内野手(19)や、2018年広島D3位の林晃汰内野手(20)。高校時代のプレーを見ていたからこそ、プロ入り後も活躍をチェックすることで成長ぶりに気づくことがあるという。現在の姿から球団の育成方針などに思いをめぐらせ、他球団の選手を〝経過観察〟。「成長していくさまを見ておくことはすごく大事なので。どうやって成長に苦労してファームにいるのかとか。見ていますよ、常に」とうなずいた。
楽天は前半戦を終え、首位オリックスと1・5ゲーム差の2位にいる。ともに球団生え抜き10年目の島内がリーグトップの66打点、岡島がリーグ2位の打率・335をマークするなど結果を残しているが、若手の台頭が待たれるのも事実。地区大会、甲子園、そしてプロ入り後も…。あらゆるところへアンテナを張り、金の卵の発掘へつなげていく。(箭内桃子)