東京六大学野球秋季リーグ最終週第1日(7日、慶大1-3早大、神宮)優勝を争う2校の1回戦が行われ、早大が慶大を3-1で下した。早大は楽天からドラフト1位指名された最速155キロ左腕、早川隆久投手(22)が5安打1失点、15奪三振で完投。ヤクルト同1位指名の慶大・木沢尚文投手(22)との投げ合いで実力を発揮した。早大は6勝3分けで7・5ポイントとし、首位に浮上。8日の最終戦で早大が勝つか引き分ければ10季ぶり46度目、0・5ポイント差で2位の慶大が勝てば2季ぶり38度目の優勝が決まる。
最後の打者をチェンジアップで三振に斬ると、早川はグラブをポンとたたいた。負ければ優勝を逃すという重圧の中、早大のエース左腕は、それを感じさせない盤石の投球を披露した。
「投げ合う意識より、自分と向き合っていくことだと思っていた。自分らしい投球ができた」
無敗同士による伝統の一戦。新型コロナウイルスの影響で入場制限があったスタンドには、上限いっぱいの1万2000人が集まった。秋季リーグから解禁された応援団、チアリーダーも必死の応援を送る中、そこで実現したのは先発では初めてとなる慶大のエース右腕・木沢とのドラ1対決だった。
早川は、そんな大舞台で落ち着いたマウンドさばきを見せた。ロッテの元エースで米大リーグでもプレーした小宮山監督から「低めに投げろ」と助言された通り、故・野村克也氏が説いた投手の原点「外角低め」を意識。七回にはこの日最速の151キロを計測し、15三振を奪って122球で1失点完投とスタミナの豊富さも証明した。