(セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦、巨人6-0阪神、巨人3勝、10日、東京D)レギュラーシーズン3位の阪神がセ1位の巨人に完封負け。Gにはリーグ優勝による1勝のアドバンテージがあり、0勝3敗。日本シリーズ進出へ、王手をかけられた。今季限りで退団する鳥谷敬内野手(38)は代打で三飛も「やるしかない」と奮起。「虎の鳥谷」をまだまだ見たい! もう、勝つしかない!
まだ見せなきゃいけない景色がある。宿敵を相手に完敗し、0勝2敗。アドバンテージの1敗を加え、終戦が目の前にやってきた。今季の虎が終わる。ということは「阪神・鳥谷」にも終止符が打たれる。徳俵に足が乗った鳥谷は必死で前を向いていた。
「自分のできることをやるしかない。出たところでしっかりやるだけです」
5点を追う八回2死、代打で登場した。大竹の148キロ直球に力ない三飛に終わり、好機を作ることはできなかったが、まるでにらみつけるかのような鋭い眼力だった。
振り返れば、大歓声が降り注いだのは、ここだけだった。出番を待っていた七回、ナインが守備に就くときには自ら左翼のキャッチボール役を務めた。福留とボールを交わした後、スタンドに白球を投げ込み、子どもが大喜びでキャッチする場面もあった。