(SMBC日本シリーズ2026、DeNA3-4ソフトバンク=延長十回、第2戦、ソフトバンク2勝、25日、横浜)セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がったDeNAは、パ・リーグを3連覇したソフトバンクに延長十回の末、3-4で競り負けて2連敗を喫した。筒香嘉智内野手(34)が2点を追う八回に値千金の逆転3ランを放ったが、逃げ切れず。舞台をみずほペイペイドームに移す27日の第3戦から仕切り直す。
DeNAナインが試合終了後のグラウンドでファンにあいさつすると、巻き返しを期待するかのように拍手が起こった。
2年ぶりの日本一を目指す日本シリーズは横浜スタジアムでの開幕から2連敗を喫したが、相川監督は「どっちに転ぶか分からなかった。勝つチャンスはあった」と視線を前に向けた。
2連敗に肩を落とす筒香(中央)らDeNAナイン(撮影・萩原悠久人)2024年日本シリーズ成績起死回生の一発は実らなかった。打線は七回まで相手先発のモイネロに5安打で無得点。重苦しい空気を一変させたのが筒香だ。2点を追う八回は2番手の松本裕から1死一、二塁の好機をつくり、4番に入った大黒柱が外角低めの直球を左翼ポール際へ。観衆が総立ちとなる放物線だった。
巨人、阪神とのCSでは、12打数無安打で8三振と沈黙したが、前夜に2安打を放って復調の兆しを見せていた。エンカーナシオンが故障で出場枠から外れ、状態に不安を抱える宮崎は2試合連続でベンチスタート。主軸を欠く打線で意地を見せた。
3-2の九回に抑えのレイノルズが代打の山川に同点弾を許し、2試合連続の延長戦に持ち込まれると、十回は伊勢が途中出場の川村に決勝弾を浴びた。選手層の厚さを見せつけられたが、筒香も指揮官と同様に「どっちに転んでもおかしくないような2試合だった」と悲観しなかった。
本拠地での開幕2連敗は2年前と同じ。そこから4連勝を飾り、下克上を成し遂げている。舞台を福岡に移す27日の第3戦は、エースの東が先発する見込みだ。後半戦でリーグトップの勝率を挙げたチームは、CSを無傷の6連勝で突破した。ソフトバンク相手にも引けを取っていない。
相川監督が「4つ勝つかどうかの戦い。諦めず明後日からやるだけ」と逆襲を誓えば、筒香は「みんなの思いは一緒」と呼応した。チーム一丸となり、敵地で反撃ののろしを上げる。(鈴木智紘)
★DeNA、2024年の日本シリーズVTR
三浦大輔監督のもと、大洋時代の1960年、横浜時代の98年に次ぐ26年ぶり3度目の日本一を達成した。レギュラーシーズンは71勝69敗3分けの3位。クライマックスシリーズで2位阪神、リーグ優勝の巨人を破り、ソフトバンクとの日本シリーズは2連敗からの4連勝を飾った。リーグ3位からの日本一は2010年のロッテ以来2度目。日本シリーズ新記録の5試合連続打点をマークするなど、計9打点を挙げた桑原(現西武)がMVPに選ばれた。