それだけではない。25日はここまで10勝、防御率1.57はともに両リーグトップの高橋を起用。度重なるけがを乗り越えて9年目で覚醒した左腕は、3月28日の対戦(東京ドーム)で完封勝利を飾るなど、今季3登板で2勝1敗だ。さらに26日は村上がマウンドへ。こちらも5月23日の対戦(同)で完封勝利を挙げている。
投手指名練習でキャッチボールする阪神・村上頌樹=日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎(撮影・榎本雅弘)先発3本柱を投入して狙うのは、5月の再現だ。交流戦前最後のカードとなった5月22~24日の巨人3連戦(東京ドーム)でも、ローテを再編して高橋、村上、才木の順で3連勝と宿敵を圧倒した。あれから2カ月。再び切り札を惜しみなく起用し、最大の敵の戦意を喪失させる。これが藤川虎が描くストーリーだ。
さらに〝G滅ローテ〟を組むため、14日からの9連戦は顔触れの違う9人を先発で起用する。投手王国だからこそ可能な芸当だ。14日の中日戦(バンテリンドーム)は高橋で先陣を切り、15日は高卒2年目の今朝丸を先発デビューさせる。16日は復活した伊原だ。17日からの広島3連戦(マツダ)は才木、鯉キラーの大竹、村上。そして20日からのDeNA3連戦(甲子園)の初戦は伊藤将が中8日でスタンバイする。2戦目は1軍再昇格が可能になる下村、3戦目は2軍調整中の西勇が有力だ。
9連戦の初戦を託された高橋は「しっかり試合を作れるように。(チームの)勝ちに直結できる投球ができれば。頌樹(村上)や才木に置いていかれないように頑張りたい」と意気込んだ。
昨季は2位に9.5ゲーム差をつけて折り返した。今季も首位に立っているが、2位とは1ゲーム差の混戦だ。9連戦を含む12番勝負で自慢の投手陣をフル活用し、今年も一気にライバルたちを突き放す。