ヨネックスレディス第1日(5日、新潟・ヨネックスCC=6483ヤード、パー72)18歳のアマチュア、戸高玲奈(ルネサンス高3年)が3バーディー、1ボギーの70で回り、7人が並ぶ首位で滑り出した。アマチュアの初日首位は2016年「サマンサタバサレディース」の吉本ひかる以来、15人目(18度目)。前週2位で初Vを目指す吉沢柚月(22)=三菱電機=は1打差の8位につけている。
172センチの長身が躍動した。メルセデス・ランキングの上位7人が「全米女子オープン」に出場し、本命なき新潟決戦でアマチュアの戸高が首位発進を決めた。
「3日間、アンダーパーで回ることが目標です。ドライバーショットが安定していて、フェアウエーから打てたことがよかったと思います」
1日の主催者推薦選考会(マンデートーナメント)をトップ通過し、9試合目のツアー出場を決めた。「マンデーに比べると距離も長く、グリーンも硬くて速くなった」と話したが、勢いはそのままだった。インから出た18番(パー5)で右ラフから残り115ヤードをピンそば30センチにつけた3打目が、真っ先に挙げた会心の1打。この日のドライビングディスタンスで261.5ヤードを記録した得意のドライバーショットを武器に16番(パー3)のボギー以外は、ほぼノーミスで18ホールを回り切った。
オランダ人と日本人の両親を持つ父・剛(たけし、52)さんの勧めで3歳からゴルフを始めた。日本で生まれ、高校時代はプロになることを目標に米国留学した父だが、「自分の果たせなかった夢を子供に託そうなんて気持ちはない」という。エキゾチックなルックスが印象的なクオーターは、初めてクラブを握ったときから自然とゴルフに夢中になった。そんなまな娘に父も「やめろというまで、朝から晩まで練習しています」と目を細め、成長を見守っている。
アマでは10年ぶりとなる初日首位で飛び出した。佐久間朱莉、神谷そら、菅楓華らの実力者が不在の中、史上9人目となるアマチュアVの期待も高まる。だが、7月に初挑戦となるプロテストの1次予選を控える18歳は「とにかく自分のゴルフをやるだけ」と地に足をつけ、浮ついたところはまったくない。
中学3年のときに初めてツアー出場した23年の「スタンレーレディス」で同組となった木戸愛が目標のプロという。「すごく優しくしていただきました。緊張していた自分に話しかけていただき、人柄も素晴らしい。愛さんみたいな選手になりたいです」。その木戸も70で回り、首位発進。36歳のベテランは「すごくかわいくて、礼儀正しい子。私の推しです。最終日に優勝争いできたら最高ですね」とエールを送った。
これまでの最高は25年「三菱電機レディス」の25位。初日ではツアー史上2番目に並ぶ多さとなった7人の首位から抜け出し、次代のヒロイン候補が¨鬼の居ぬ間¨に頂点を目指していく。(臼杵孝志)