年齢を感じさせない若さ溢れる歌声で魅了する安田姉妹(左から由紀、安田)=東京・神宮前
年齢を感じさせない若さ溢れる歌声で魅了する安田姉妹(左から由紀、安田)=東京・神宮前
年齢を感じさせない若さ溢れる歌声で魅了する安田姉妹(左から由紀、安田)=東京・神宮前
撮影に応じる由紀さおり=東京・神宮前
撮影に応じる安田祥子=東京・神宮前 ギャラリーページで見る歌手の由紀さおり(79)と安田祥子(84)が姉妹で童謡コンサートをスタートさせて今年で40年。集大成となる40曲収録の2枚組ベスト盤「日本の四季」を発売した。「日本の原風景を残したい。日本語の良さを後世に伝えたい」と熱い思いを打ち明け、〝アーティスト安田姉妹〟の誕生秘話や現役で歌い続ける健康の秘訣も吐露。6月11日に40周年公演を開催し、「来年ニューヨークで3度目のカーネギーホール公演を実現させて一区切りつけたい」と告白した。(ペン・山下伸基、カメラ・梶山裕生)
「夜明けのスキャット」を大ヒットさせた人気歌手と米ジュリアード音楽院で学びオペラ界で活躍した声楽家。主戦場の違う姉妹を結びつけた童謡を一緒に歌い始めて40年。それを記念して姉妹が歌った童謡のサブスク再生回数上位40曲をベスト盤に収録した。
由紀は「童謡には四季の情景や日本人の暮らしの在り方が残っている。聴くだけでお父さんが歌ってくれたと故郷の山や川を思い出す。自分の暮らしの1ページと重なって歌も残っていくと思うの」と力説。
美しい日本語を伝える使命もあるといい「現代の音楽はリズムの上に日本語を乗せることが多いので本来のアクセントと合っていないことがある。日本語ってリズムじゃなく(音の高低で表現する)旋律、抑揚なんですよ。童謡は日本語に合ったメロディーをつけている」と分析する。「子供たちに童謡で日本語の良さを知ってもらいたい思いもある。お母さんと一緒に歌ったり、保育園でも歌ってほしい」と思いを明かした。
一番思い入れのある楽曲は「赤とんぼ」と声をそろえた。安田は「1986年の日本レコード大賞企画賞を受賞したときピアノ伴奏だけで歌ったら会場が(歌を聴き入って)シーンと空気が止まった。それぐらい反響があった」と振り返る。
2人の原点は80年の歴史を誇り、いまなお続くひばり児童合唱団。「お姉ちゃんが先に入って、私は留守番が嫌だからついていってたの。毎回来るなら入ったらと誘われて始めた」と由紀。安田は「5歳離れていたから実は、その頃は同じ舞台で歌ったことがなかった」と明かした。
2人は成人となり、由紀は歌手としてヒットを飛ばし女優やバラエティーでも活躍。安田は東京芸大卒業後、米国で学んだあと音楽活動の傍ら東京芸大で講師も務めた。