昨年8月にアイドルグループ、日向坂46を卒業した富田鈴花(25)が4月1日付で所属事務所を移籍し、女優として本格始動した。
5月6日から東京・日本青年館ホールで上演されるミュージカル「GYPSY」に大竹しのぶ(68)演じる主人公・ローズの次女・ジューン役で出演のため、憧れの大竹を相手に稽古に励む毎日。
「プレッシャーを感じますが、それ以上に楽しみでしかないです。大竹さんからは楽屋でどんな準備をして、どう舞台で生かしていくのかなど全て吸収したいと思っています」と貪欲だ。
ソロになって8カ月あまり、「卒業するまではグループのために、ファンのために頑張ってきました。それが1人になると、自分のために頑張るってどうすればいいのかな?って模索していましたね」と振り返る。
日向坂時代は、メンバーが互いに苦手なところをカバーし合って得意なところを伸ばしていけばよかったが、ソロになると苦手なことにも向き合わなければいけないため、最初は戸惑いがあったという。
「以前は分からないことがあれば隣のメンバーにすぐに聞けたけど、今は自分で考えなければならず、責任感が増しました。何事も苦手なことととらえず、まずトライしてみるが自分のモットーになりました」と成長を感じている。
卒業は「俳優業をもっと頑張りたい」という理由で決断した。舞台を中心に活躍する黒羽麻璃央(32)やドラマで人気の武田玲奈(28)が所属するTRUSTARに移籍したのもそのためだ。武田の出演ドラマ「おいハンサム!!」が大好きで、武田がモデルだった頃から憧れの存在だったという。
「武田さんが目標です。普通の女の子を表現するのがすごく上手な方。『普通にいるよね。こういう子』というお芝居。私も日常のありふれた幸せを表現できる人になりたいし、嫌なところも含めて人間臭い役をやりたい。演技力が要求されると思いますが、自分の引き出しを増やせるようにしないと」と力を込める。
日向坂時代はフジテレビ系「千鳥の鬼レンチャン」でサビの音程を外さずに10曲連続で歌唱する「鬼レンチャン」を女性アイドルで初達成するなどバラエティーで大活躍した。
「アイドルとしていろんなことを経験できたのは宝物ですね。全部楽しかったから。それらの経験は演技の引き出しを増やしてくれたと思うし、今後の仕事に役立てたいですね」とつぶらな瞳を輝かせた。
マルチタレント、バカリズムが脚本を務めるドラマの大ファンで、「ソファで寝ころびながら見てクスッと笑えるので好き。いつか、ご一緒したいです」とラブコールを送る。
バラエティー番組で共演したことがあるが、苦い思い出がある。共演者がバカリズムの嫌なことリストに引っかかったら、そこで退場になるという番組で最初に脱落した。
「リストの中に『食事を残す』が入っていて、デカ盛りハンバーグを食べきれなかった。私は普段から食べ物を残すことはしないのに、その日に限って残したんです。すごく悔しかった。初めてバラエティーで泣きました」
バカリズムのドラマ出演をかなえて、バラエティー番組のリベンジを果たすことも夢だ。(山下伸基)