(セ・リーグ、阪神3ー4巨人、5回戦、巨人3勝2敗、16日、甲子園)現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(78)が3戦連続の初回失点で5回4失点降板の阪神イーストン・ルーカス投手(29)に言及した。
3試合連続で一回に失点したルーカスは厳しいなというのが正直な印象だ。前回登板で「二回から良くなった」という趣旨の発言をしていたが、そういう問題ではない。立ち上がりにいかに失点をしないか、先に点を奪われないか、流れを相手に与えないか。先発投手の一番大事な仕事といってもいい。
先発投手の立ち上がりが難しいことは誰もが分かっている。だからこそ丁寧に繊細に投げなければいけない。いくら阪神打線が力があるといっても、追いかける展開ばかりを作られたら厳しい。
キャンプのブルペン、オープン戦を通じて、力のある球を投げるルーカスには期待した。ただリリースポイントが一定しない傾向があったので、制球の点でどうかなという一抹の心配はあった。それが開幕して、悪い方に当たってしまった。この日の一回の四球、四球、本塁打は最悪の展開だ。
私が期待した以上に、藤川監督は期待していたと思う。長いシーズンを考えて、ルーカスの立ち直りを信じていたはずだ。内容が悪いながらも、開幕から3度も先発のチャンスを与えられたことが、期待度の高さの表れでもある。この先、どういう決断をするのか、それは藤川監督が決めることだが、この世界は結果がすべてだ。答えを出せない投手をいつまでも使うことはできない。
今の阪神には、すでに答えを出している投手もいるし、答えを出すために2軍で準備している投手が複数いる。それも高いレベルの投手たちだ。首脳陣の決断に注目したい。