第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(2日、5区間、往路107.5キロ) 前回王者の青学大が5時間18分8秒で往路優勝し、大会3連覇に王手をかけた。早大が5時間18分26秒の2位、中大が5時間19分44秒の3位。前回2位の駒大は5時間23分0秒の往路は7位と苦しんだ。
優勝候補がまさかの大苦戦だ。昨年11月の全日本大学駅伝を制した駒大は3区終了時点で2位と9秒差の3位と順調に滑り出したものの、4区の村上響(3年)が途中で足を痛め、区間19位の大ブレーキ。首位と4分52秒差で3年ぶりの総合優勝が遠のき、藤田敦史監督は「ブレーキをしたら勝てない。いやあ、厳しい」と顔をしかめた。
万全のオーダーではなかった。12月上旬に2、5区の候補だったエースで主将の山川拓馬(4年)がぎっくり腰を発症。同中旬に桑田駿介(2年)の2区と、復路予定だった安原海晴(3年)の5区起用が決定した。桑田は初の2区で田沢廉、篠原倖太朗に続くチーム歴代3位となる1時間6分19秒をマークして区間8位と会心の走り。安原は序盤突っ込み、後半苦しんだものの初の5区で1時間11分38秒の区間7位と粘った。藤田監督は桑田について「あのプレッシャーの中で打ち勝って走ってくれたのは次につながる。運営管理車から見ても最後上り3キロをしっかり動けていた。2区は絶対2回目の方がよくなると思うので楽しみ」といい、山上りの役目を全うした安原については「ほとんどぶっつけ本番でいった中、1時間11分台でまとめたのはさすが」とねぎらった。
大エースの佐藤圭汰(4年)、次期エースの谷中晴(2年)も故障し、練習不足から往路起用を見送った。山川、佐藤、谷中について「正直これを全部往路に持っていきたかった。私がコントロールできなかった責任になる」と藤田監督。苦しいレースを強いられたが復路に向けて選手の状態はある程度整ったといい、明日は佐藤、山川、谷中の3人を投入する予定。全日本MVPで前回6区区間2位の伊藤蒼唯(4年)の山下りから反撃を目指す。
「あきらめずに追うこと。そしたら何かが起こるかもしれない」と指揮官。最後まで食らいつき、前回復路新記録で優勝した藤色の常勝軍団のプライドを見せる。