大谷は野外で打撃練習行い、快音を響かせた。左はロバーツ監督=トロント(共同) 【トロント(カナダ)30日(日本時間31日)=横山尚杜】米大リーグのワールドシリーズ(WS=7回戦制)第6戦(日本時間11月1日午前9時開始予定)を翌日に控え、ドジャースの大谷翔平投手(31)は今後の二刀流出場に備え、ブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターでキャッチボール、フリー打撃で調整。デーブ・ロバーツ監督(53)は投手起用に関して「全ての案をテーブルに載せる」と第6戦の救援起用、第7戦の先発あるいは救援で起用する可能性に言及した。
ワールドシリーズで2度目の登板が限りなく近づいている。大谷は敵地トロントで、投手調整を再開。31日(日本時間11月1日)の第6戦に備え、強度の高い球筋を約60メートルの距離で投げ込んだ。ロバーツ監督は記者会見で第6戦で大谷の外野手起用のみを否定。それ以外、全ての可能性を排除しなかった。
シリーズ終盤で救援起用は既に語っていたが、この日は改めて「もう後がない状況で、全ての選択肢を検討しないといけない」と第6戦で救援する可能性に言及。さらに第6戦で登板せず、11月1日(同2日)の最終第7戦にもつれた場合に先発する可能性には「全ての案を話し合う」とし、外野手で途中起用するプランにも「最善の戦い方を探る。第7戦に進めば、どんな案もテーブルに載せる」と指揮官。先発、救援から外野、守護神のいずれのパターンも想定するとした。
シナリオは3パターンある。第6戦は山本由伸投手(27)が先発。エース降板後にド軍に残された選択肢は少ない。佐々木朗希投手(23)ら信頼できる救援を起用しきった場合、大谷に白羽の矢が立つ。
次のパターンは第6戦で大谷を投手起用せず第7戦を迎えた場合。中3日でオープナーに近い形で短いイニングの先発が有力で、その場合は降板後もDHで出場を継続でき、グラスノー、スネルらに継投できる。
3つ目は第6戦で救援起用し、第7戦も延長戦など不測の事態が発生し、救援するパターン。この場合は降板後に外野出場も考えられる。限りなく可能性は低いが、連覇するにはどのシナリオにも備える必要がある。
大谷は10月28日(同29日)の第4戦後に「必要であれば全試合、(登板)準備したい。延長戦に入ってなかなか決まらない試合もあると思う」とスクランブル登板も辞さない覚悟を語っていた。この日のキャッチボール後にはプライアー投手コーチ、マクギネス投手コーチ補佐、トレーナー陣らと長く話し込む姿があった。投手・大谷は救援陣が弱点のド軍にとって〝ジョーカー〟となる。負けたら終わりだが、コンディション面を考慮すると、何度も切ることはできない。最大残り2試合の最も厳しい場面で大谷がマウンドに立つことになりそうだ。