中日・中田翔内野手(36)が15日、バンテリンドームで記者会見を開き、18年に及んだ現役生活からの引退を表明した。2008年に高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団し、16年のリーグ優勝と日本一に貢献。打点王3度、ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞5度を獲得した。21年に無償トレードで巨人に移籍。23年オフ、自由契約となり中日に入団。移籍1年目の2024年は出場62試合で打率217、4本塁打、21打点。今季の1軍出場は25試合で打率・161、2本塁打、4打点。通算1783試合出場、打率・248、309本塁打、1087打点、1579安打。主な一問一答は以下のとおり。
ーー引退を決断した時期と理由を教えてください
「1カ月ぐらい前ですかね。1軍の舞台で生き残るためには全力でやっている中で、日々野球をやっている中で、自分自身が満足いくスイングができないだとか、思い通りに体が動かないというのを感じてきた中で、これ以上チームに迷惑をかけられないなというのもありまして、自分自身で決断を下しました」
ーー18年間のプロ生活を振り返って率直な思いは
「日本ハムから始まり、日本ハムに中田翔という選手を育ててもらったと思っていますし、その後ジャイアンツ、こうやってドラゴンズと本当にたくさんの方にお世話になりましたし、3球団とも本当に個人的にすごく大好きなチームなので、そういうチームのユニホームを着れて、すごく幸せだったなと思います」
ーーけがとの向き合い方、けがを抱えてプレーした思いは
「去年、体重を落として、まだ何年も野球をやりたいという思いは強かったんですけど、情けないことに(腰の状態が)あまり回復もせず。ひどくなっている一方だなと感じていました。最後の方は自分でどうしようもできない状態ではあったというか、そういう感じでしたかね、最後は」
ーープロ生活で悔いが残ることは
「本当にこの18年間やってきた中で、はっきり言ってうまくいかなかったことの方が多かったかもしれません。厳しい世界だと承知した上で野球人生を続けてきた中で、悔いを一つ挙げるんであれば、最後拾って頂いた中日ドラゴンズに対して全く貢献できなかったのは、すごくファンの皆さんに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいです。悔しい思いが強いです」
ーー中田選手にとってプロ野球生活はどういうものだった
「本当に僕から野球を取れば何も残らないです。野球を通して本当にいろんな方と交流を持つことができました。僕にとっては野球は宝物だったというか、今まで野球ありきの人生を送ってきているので、これから野球がなくなると考えると不安もありますけども、野球に携われてすごく幸せだったなと今、思います」
ーー3球団でプレー。印象に残っている試合やプレーは
「思い出というか、それ出せばキリはないんですけど、ドラゴンズに来て初めてお立ち台に立った時は、あの歓声であったり、あの日は特別な一日になりました。まさかあれが最後になるとは思ってなかったんですけど。ドラゴンズファンの皆さんの声援は一生忘れないと思います」
ーーホームランへの思いは
「球場の雰囲気を一気に一発で変えられるのはホームランだと思っているので、こだわりも若い時から強かったです。ファンの皆さんも、そこに対して期待をして下さっていたと思います。本当はもっともっとホームランを打ちたかったですし、この球場でも、たくさんホームランをファンの皆さんの前で見せたかった気持ちは強いんですけど、僕にとってホームランって本当に特別なもの。グラウンドを一周している時の気持ちと言いますか、あれは本当にホームランを打った人間にしかわからない感覚。正直なところ、もっともっとグラウンドを回りたかったなと思いますけども」
ーーこれからどういう形で野球界と携わっていきたいと考えているか
「これからのことは全く決めてもいないので、まだどうなるかはわからないですけど。正直、この2、3年精神的にもきつい、いろいろと考える時期が長かった分、こういうことを言っていいのかわからないですけど、はっきり言って野球を嫌いになりかけていた自分がいたんですけど、最後はもう一度野球を好きになって終わりたいという気持ちも強いです」
ーーご家族には引退の決意をいつどのような形で伝えたか
「1カ月前ぐらいですかね。母親と家族には伝えました」
ーーその時の反応はいかがでしたか
「僕以上に悲しんでくれましたし、僕もそうですけども家族、母親含めて野球ありきの生活だったと思うので、その中でも心配事であったり迷惑はたくさんかけてきてしまった分、こういう終わり方は僕自身もそうですし、悔しいというか、そういう会話はしました」
ーードラゴンズに選手として成し遂げたいことはありますか
「シーズンも残りわずかなので、その中で今チームはAクラスを勝ち取るために頑張っていると思うので、自分もユニホームを着ている限りはがむしゃらにやりたいなと思います。最後はもう一度野球を大好きになってユニホームを脱ぎたい気持ちが強い。当分は2軍生活になると思うんですけど、若い子たちと汗を流して清々しい気持ちで、最後終われたらいいなと思います」