ナ・リーグ6-6ア・リーグ(15日=日本時間16日、アトランタ=横山尚杜)米大リーグの第95回オールスター戦が開催され、ドジャース・大谷翔平投手(31)はナ・リーグの「1番・DH」で出場し、2打数1安打だった。一回、昨年サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いたア・リーグの先発左腕、タイガースのタリク・スクバル投手(28)から中前打を放って先制のホームを踏むなど、真夏の祭典を満喫した。試合は6-6で九回を終え、規定により本塁打競争の末、ナ・リーグが勝った。後半戦は18日(同19日)のブルワーズ戦から始まる。
「対戦したくない」とまで言った剛腕から、技術が凝縮されたバットコントロールで巧打を披露した。大谷が一回の第1打席で、スクバルの外角スライダーを右手一本で拾い、中前打。オールスター戦で2年連続、通算3本目の安打を放ち、アトランタを熱狂の渦に包んだ。
「何とか打席でバットに当てて良いヒットだったなと思います。三振かホームランぐらいの、そのくらいの気持ちで行こうと思って渋いヒットにはなりましたけど、良かったと思います」
五回に代打を送られて途中交代。スーツ姿で試合中に会見に出席し、満足そうに振り返った。
スクバルは昨季サイ・ヤング賞を獲得した剛腕。大谷は「できれば対戦はしたくない」と本音を漏らし、「全球種高いクオリティーで制球良くゾーン内をどんどん攻めてくる」と難攻不落であると語っていた。安打を許したスクバルは「彼は素晴らしい選手。球界の素晴らしいアンバサダー(親善大使)で、全てが模範的。彼がこのリーグにいることに心から感謝している。彼は世界最高の選手」と脱帽だった。
二回2死二塁で迎えた第2打席は、左腕ロドンと対戦。4球目のスライダーを引っ張り、右翼ポール際へ本塁打かという特大の飛球を放ったが、惜しくもファウル。「だいぶフックしていた」と自身の頭をたたき、苦笑いした。直後に一ゴロに倒れ、悔しそうに頭を抱えてベンチに戻った。
デビッド・オルティス(レッドソックス)以来、2人目となる5年連続5度目のDHでの先発出場だった球宴は2打席で退き、試合終了を待たず会見出席後に球場を後にした。2年連続の球宴アーチは出なかったが、好投手との対戦を楽しみ、他球団の選手と交流。「単純にいい時間を過ごせたと思う」と真夏の祭典を満喫した様子だった。
妻の真美子さん(28)と長女、愛犬・デコピンと過ごしたアトランタでの球宴を「家族と一緒に来られたのもそうだし、カーショー選手も投げたし、フレディ(フリーマン)も所属していたチーム(の本拠地)。そういうチームメートたちと一緒に出られたのは特別なオールスターだった」とかみしめた。
2日間の休養を挟み、18日(同19日)のブルワーズ戦から後半戦がスタートする。2年連続ワールドシリーズ制覇へ、球宴で養った英気も力に、本格的な二刀流復活を見据える旅路を再開させる。