ノーワインドアップの新フォームで先発したドジャース・大谷=ロサンゼルス(共同) ドジャース6-3パドレス(16日=日本時間17日、ロサンゼルス)大谷の投球は想像していたよりもはるかに良かった。ボールの質が素晴らしく、球威があり、変化球にも切れがあった。戻ってきたというよりも、手術を経て新たな投手・大谷を見たという表現の方が当たっている。
正直、投球は全体的に手術前よりも安定しているように見えたくらいだ。以前よりもフォームがまとまった印象で、特にバランスがよくなった。ノーワインドアップの新フォームは、非常に合っていると思う。ややひっかかる球はあったが、上に抜けるような球はなかったので問題はない。許した安打も芯を外して詰まらせていた。
二刀流復活という意味では、久しぶりに見せる投打のコントラストに心が震えた。マウンドに向かうときには、誰も寄せ付けない厳しい表情で、相手打者に闘志むき出しで向かっていく。ところが打席に入ると一転、穏やかな落ち着いた様子で豪打を放つ。「ああ、これだ」という懐かしい景色だった。
前倒しになった復帰で体調を心配する声もあるようだが、いつかは区切りをつけてマウンドに上がらなければならない。ここでぶり返すならいつかどこかでぶり返す。そこは考えず、あとはどうリミッターを外して、球数を増やしていくかに集中した方がいい。
改めて課題だと感じたのは本拠地で「1番・投手」で出場した場合、一回に投げた後、どう打席に入るか。時間がないので大変だ。今回もダッグアウトの前で準備していた。賛否があるだろうが、本拠地だけでもルール変更して「1番・投手」の出場選手がいる場合は、イニング間の時間をもう少し延ばしてもらえないだろうか。(サンケイスポーツ専属評論家)