八回に中前適時打を放つ関大北陽・井藤(撮影・上阪正人) 春季高校野球大阪大会準々決勝(関大北陽3-1興国、10日、GOSANDO南港)関大北陽が興国に競り勝ち、2021年以来4年ぶりの準決勝進出を決めた。
関大北陽の先発・村上歩生投手(2年)は一回に守備の乱れから1点を先制されたが、打線は五回に白野心士郎捕手(3年)の左翼線への適時二塁打で同点とすると、六回無死三塁から蔭山大翔内野手(3年)が中犠飛を放って2-1と勝ち越した。さらに八回2死三塁では身長191センチ、体重91キロの大型一塁手・井藤翔介内野手(3年)が中前適時打を放って貴重な追加点を加えた。先発・村上は二回以降は相手打線をゼロに抑えて9回を4安打1失点と好投した。
井藤は初めの2打席でいずれも空振り三振を喫した後に右前打、中前適時打で2安打1打点。「最初の2打席では『打ってやろう』という気持ちがあり、変化球を攻められて前に突っ込んでしまっていたが、後半は力を抜いて素直に逆方向に返そうと思って打った」と試合の中で修正し、結果につなげた。
硬式野球チーム「大阪柴島ボーイズ」に所属していた中学時代は身長はすでに190センチ近くあったが、控え投手で打撃にまったく自信がなかったという。しかし高校入学後に3歳上の兄で現在は福岡にある近大産業理工学部でプレーする雄太外野手から打撃の映像をチェックしてもらいながらアドバイスを受け、徐々に上達。高校通算15本塁打を数えるまでになった。
近畿大会出場を目指し「一つずつ丁寧に相手と戦う。目の前の相手にチームで向かっていきたい」と大阪の春の頂点取りに向けて力を込めた。 辻本忠監督も井藤について「高校に入ってから試合に出るようになり、伸びしろしかない。毎日変わってくれているので見ていてすごく楽しい」と成長の行方を見守っている。