厳しいマークにあうのは強打者の宿命だ。「勝負事だからわざとではないと思う」と前置きした上で「当てられたら痛い。何球も当てられているのは事実。感情を表に出してしまったのは悪いと思っている」と淡々と言葉を紡いだ。
八回に死球を受け、珍しく怒りをあらわにした牧(撮影・荒木孝雄)十回の打席を「いい意味で力が入った。(八回の死球が)きっかけをつくってくれた」と振り返った。三浦監督も「いろんな思いがあったと思う。その思いを打席にぶつけてくれた」とたたえた。
チームの精神的支柱を担う筒香がこの日、打撃不振のため出場選手登録を外れた。主将を務める牧にとって、かつてチームリーダーを担った先輩は言葉や姿勢を手本とする存在。「筒香さんに教えてもらったこともある。ゴウさんがいなくなった分、全員でやっていくしかない」と気を引き締めた。
チームは2カード連続の勝ち越しを決め、4月26日からのゴールデンウイークは4勝1敗。三浦監督が「勢いをつけていかないといけない」と言葉に力を込めれば、「先頭に立ってやっていけるように」と牧。大型連休でさらに勝利を積み重ね、勢いを加速させる。(鈴木智紘)
★27歳1号
4月21日に誕生日を迎えた牧が、27歳になってから初めての本塁打を放った。誕生日は試合がない休養日だったため、夫人とランチに出かけ、まだ0歳の子供と遊びに興じた。「本当に普通に過ごしていた」と笑顔で振り返る。27歳の誓いは明確。「家族のために頑張りたい」と力を込め、「リーグ優勝を目指したい。新たなスタートなので、いい年にしたい」と続けた。