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【サッカーコラム】イニエスタに最高の花道を

J1神戸時代にスタンドの声援に応えるイニエスタ

【No Ball、No Life】元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(40)の引退試合が15日、東京・味の素スタジアムで行われる。名門バルセロナでプレーし、J1神戸、エミレーツ・クラブ(UAE)でプレー。同代表では131試合出場、13得点を記録し、2010年W杯南アフリカ大会では決勝のオランダ戦で0―0の延長前半に均衡を破る値千金の決勝弾を決め、〝無敵艦隊〟と呼ばれるスペインを初の大会制覇へと導いた。

所属クラブではアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(37)、元スペイン代表MFシャビ(44)らとともに華麗なサッカーで世界中のファンを魅了。不運だったのはイニエスタがプレーした同じ時代に、メッシやポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(39)がいたこと。サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する最優秀選手賞「バロンドール」に数多くノミネートされたが、受賞することはなかった。

2013年1月7日にスイス・チューリヒで行われた授賞式(当時はFIFAバロンドール)。記者は式典を現地で取材し、イニエスタの言葉を聞いた。メッシが4年連続の受賞となり、ロナウド、イニエスタは賞を逃した。報道陣から「メッシの受賞が続くが」という質問に、イニエスタは「この賞は、一人が何度も受賞しているからとの理由で、ほかの選手に与えられるものではない。優秀な成績は評価されるべきであり、それがこの表彰の目的だと思う」と謙虚に語っていたのが印象的だった。

華麗なテクニックをみせたイニエスタ

常に人を思いやる温厚な性格は、彼の魅力だ。だからこそ日本での生活は水が合ったのだろう。イニエスタは彼の子供たちに「尊敬、謙虚、努力」といったものを学ばせることを教育方針としてきた。家族と過ごすピッチ以外の時間がどれだけ充実したものになるかが海外での成功のポイントとなるが、日本ではそれも問題なく「日本は第二の故郷」とまで言ってくれた。

神戸に初タイトルをもたらし、クラブ、Jリーグ、そして日本サッカー界の発展に尽力してくれたイニエスタ。素晴らしい第二の人生の一歩を踏み出せるよう、最高の門出を祝いたい。(一色伸裕)

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