元大阪府知事の弁護士、橋下徹氏が2日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜前8・0)に出演。パワハラ疑惑の渦中にある兵庫県の斎藤元彦知事が県議会の調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問に出廷したことについて私見を述べた。
番組では、斎藤知事が証人尋問で「記憶にない」と連発してパワハラと認めなかったと紹介。また、百条委員会が県職員に実施したアンケートの中で多かった数々の「わがまま」疑惑について伝えた。
橋下氏は「会社組織の社長と違って、知事は人事権と予算権を一気に握る。会社の場合は取締役会というチェック機関があるが、知事職は一人が握るので、職員たちはピリピリモード。中央省庁でも大臣の一言一言に職員がびくびくしている。大臣に対しての対応は癖に合わせようと取扱説明書がある。それぐらいピリピリしてるのが今の国会議員であり、霞が関の省庁であり、今の時代に合ってない。斎藤さんは総務省でのその仕事のやり方をそのまま兵庫県庁に持ってきてこういうことになっている」と指摘した。
自身は過去に大阪府知事や大阪市長を務めたが、「知事の言葉はみんなピリピリして聞いている。(首長時代は)僕はメディアのコメンテーターに対してアホボケカスと無茶苦茶言ってましたけど、役所の中では全部丁寧語で、誰に対してもさん付け。僕が何か一言言うたびに役所がそれで動いてしまうので、一言強いことを言うと職員がへこんでしまうので」。続けて、「斎藤さんの一番の問題はパワハラ、おねだりの問題よりも告発者に対する嘘八百発言。(告発した)その人を追い詰めないといけないと組織が動いていってしまう。斎藤さんはそこの認識が足りなかったと思う」と〝鶴の一声〟の影響の大きさを問題視した。
フジテレビの風間晋解説委員も「典型的なブラック企業経営者。典型的に自分に甘く、下に厳しいタイプ。民間企業ならみんなに嫌がられる」と指摘。「橋下さんがおっしゃる通り、霞が関がそうだから、国会議員がそうだから、そういうふうになるというところもあると同時に、選挙で選ばれてるんだ俺はっていうのを何となく感じる。前も言いましたが、兵庫県の有権者数は約460万人、斎藤知事は約86万票(を獲得した)。有権者の2割足らずの人なんです。そういうことを謙虚に受け止めてやんなきゃとだめだよって思う」とした。
斎藤知事のパワハラ疑惑の事例としては、到着場所の前に移動車から下ろされて激怒したこと、エレベーターを乗り損ねたことで激怒したという証言があり、橋下氏は「大臣の場合は激怒する人たちがいっぱいいる。ある参院議員なんてとんでもないひどいことを言っていて、謝罪に追い込まれていたけど、永田町、国会議員が元凶。役所が忖度して、そういう働き方が時代遅れだと分からないまま来てしまった。斎藤さんは問題は問題だけど、かわいそうな面もある」と語った。