■8月22日 かつてどこのデパートにも「エレベーターガール」がいた。こちらが恐縮するほど丁寧な対応で行き先階まで導いてくれた。見栄えもよく〝デパートの顔〟といわれたが、いまはほとんど見かけない〝絶滅危惧職〟でもある。ところが、兵庫県の斎藤元彦知事には専用の「エレベーター係」がいると聞いて驚いた。
知事の一連のパワハラ疑惑を巡り、県議会の百条委員会が実施した職員アンケートの中間報告で出るわ出るわ…。視察先で乗ろうとしたエレベーターの扉が閉まり「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」と激怒。これ以降、知事がくるまで扉を開けておく職員が配置されたというからバカバカしい。
.打ち合わせの途中「俺は聞いていないぞ」とペンを投げつけ、公用車で移動中「間に合わないぞ」と後部から助手席を蹴り上げたという。4568件の回答中、約4割が知事のパワハラを見聞きしたと回答。臆することなく実名で回答した約300人の職員はそれなりに覚悟を決めたのかもしれない。
「暑いのに、うっとうしいだけの人」と兵庫県民で県政に詳しい知人はこう話した。「知事としての大物感などまるでない。小物中の小物が部下をいじめまくって大物然としているように見えてならない。県政も滞っているのに辞めようとしない。精神力、いや鈍感力もここまでくるとお手上げだ」。
23日には百条委が開かれ職員の証人尋問が行われる。新たに具体的なパワハラの実態も出てくるかも。30日には知事本人が出頭する予定という。そのときもエレベーター係が扉を開けて待っているのか。陰からいってやりたい。「いらっしゃいませ。ご利用階数をお知らせください」(今村忠)