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【藪恵壹 闘球論】岡田監督の「中継ぎ温存采配」と近本に欠ける「4番の姿」…非常事態だ

九回1死、左飛に倒れた阪神・近本光司=京セラドーム大阪(撮影・松永渉平)

(日本生命セ・パ交流戦、オリックス4ー0阪神、2回戦、オリックス2勝、12日、京セラ)阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(55)が中継ぎを温存する岡田彰布監督(66)の采配と、近本光司外野手(29)の「4番の姿」に疑問を呈した。

最近、気になっているのは先発投手の引っ張り過ぎだ。大竹の投球内容なら、五回を投げ終えた時点で継投に入っても良かった。0-3の展開は次の1点がどちらに入るかで大勢が決する。六回の1点で、勝負ありだ。11日の1回戦も村上が完投したが、八回に致命的な2点を失った。先発投手は「どうする?」と尋ねられて「交代します」とは答えない。ベンチが決断すべきだ。

火曜日から始まる1週間で、前半は先発が長いイニングを投げて、救援陣を温存させた方がいいというセオリーがあるのは事実。ただ月曜日に救援陣は休んでいる。もっと言えば、日曜日の才木は、かなりの確率で長いイニングを投げる。日、月が休めるのだ。

この日のケースでは村上の完投で休んでいる。休養十分の救援陣をつぎ込んで、4点目を防ぐべきだった。ズルズルと黒星が重なってもおかしくない現状。非常事態だ。ここはベンチが救援陣をつぎ込んでも、余計な失点を防ぐべきだろう。

とはいえ、一番の問題は点が取れない打線だ。かなり深刻といっていい。中でも心配しているのは、4番・近本だ。九回も森下が初球を打って三ゴロの後、2球目を左飛。マチャドは13日の3回戦も対戦する可能性があるのだから、もう少し、打席で「姿」を見せられないものか。三回に坂本が16球粘った。中野も少しでも投げさせようとした打席があった。体現している選手はいる。こういう姿を、4番なら見せて欲しいのだ。

本来の4番が2軍落ちして、応急処置で任されている事情は理解する。いざ、試合が始まると、野手はもちろん、投手も「4番」を見ている。勝敗の責任を背負うのは、今も昔も変わらない。近本ほどの選手なら、できるはずだ。

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