北海道南部の大千軒岳(1072メートル)で函館市の男子大学生(22)が遭難、死亡した事故で、松前署は24日、付近にあったヒグマの死骸の胃から、男子大学生の遺体の一部が見つかったと発表した。北海道は同日、大学生がクマに襲われたと判断。登山者の死亡事例は道内で53年ぶりという。 死骸には別の3人を襲った際に付いた傷が残っており、署はこのクマが4人を相次いで襲撃した可能性が高いとみている。
男子大学生の遺体は2日、大千軒岳で見つかっていた。同署によると、クマの体内から見つかった遺体の一部と大学生のDNA型が一致した。
大学生は10月29日に入山したとみられる。近くでは31日にも別の3人のグループがヒグマに襲われ、ナイフで首を刺すなどして応戦していた。
遺体は激しく損傷し、土や枝がかけられていた。ヒグマは獲物を土などで隠す習性がある。北海道野生動物研究所の門崎允昭所長は、クマが土で埋めた獲物の近くを通った3人を追い払おうと攻撃したのではないかとの見方を示していた。