(SMBC日本シリーズ2023、オリックス8-0阪神、1勝1敗、29日、京セラ)「SMBC日本シリーズ2023」は、京セラドームで第2戦が行われ、阪神はオリックスに0-8で完敗した。第1戦での快勝を同スコアでやり返され、わずか4安打に3失策といいところなく敗れたが、岡田彰布監督(65)は「甲子園に帰ってからや」と力強い。対戦成績は1勝1敗。31日の第3戦からは38年ぶりの日本一を願って虎党が集う、本拠地・甲子園に戦いの場を移す。
猛抗議から始まり、投壊に失策連発…。前日28日の快勝スタートから一転、いいところなく大敗した。スコアもそっくりそのまま、0-8とやり返された岡田監督だが…。甲子園決戦を前に〝厄払い〟できたとばかり、試合後には笑みさえ浮かべた。
「〝番号的〟にはよかったなあと思ったよ、ちょうど。まあまあ、甲子園帰ってからや」
指揮官の背番号は第1次政権から「80」。「8」と「0」が交互に表れた京セラでの2連戦を〝岡田節〟で総括した。
波乱の幕開けだった。一回の守備で一塁へのゴロのフェア、ファウルを巡って主審と塁審の判定が別れる〝アクシデント〟。審判団協議の末、ファウルとなり、激しく抗議した。
前日は13安打8得点と活発だった打線は、今季レギュラーシーズンで対戦のなかった宮城の緩急を駆使した投球に沈黙。前日は「7番・DH」で起用した渡辺諒が先制打を放ったが、この日に抜てきしたミエセスはノーヒットに終わった。
0-1の四回は無死一塁から森下が併殺打。その後、大山、佐藤輝に連打とちぐはぐ。一、二塁からノイジーのバットが空を切ると、その直後に先発の西勇も崩れた。
2死からの四球をきっかけに一気の4連打でKO。「(次の投手を)用意してなかったよ。ほんま」。負の流れをせき止められず、中継ぎ陣も苦しい投球が続いた。
0-7の八回1死では、この回から遊撃の守備についた小幡がトンネル。1死二、三塁からは一塁・大山が小田の打球を後逸するタイムリーエラーで8点目を与えた。1試合3失策を記録。最後まで見せ場らしい見せ場は作れず、今季シーズンから9戦9勝だった京セラドームでの不敗神話も途切れてしまった。
これで関西ダービーは1勝1敗。一日挟んで、31日からは甲子園での第3戦を迎える。今季レギュラーシーズン62試合で36勝23敗3分けの勝率・610を誇り、18日からの広島とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは3連勝を飾った虎の聖地で、パの王者を迎え撃つ。
「おう、1勝1敗でも、おーん、1勝1敗でええと思ってたけど。まあ、なあ、えらい極端な2試合になったけど(笑)。別にしゃあない、もう勝ち負けだけよ、勝った負けたや」
岡田監督の言葉の端々に百戦錬磨の経験からくる自信がにじんだ。圧倒的な虎党の大声援に背中を押してもらい、日本一への挑戦を仕切り直す。(新里公章)
★打球判定が分かれての審判団の協議に怒りの抗議も
岡田監督が怒りをあらわにして審判に抗議した。一回1死一塁の守り。森が放った一塁線のゴロを捕球した大山が二塁送球。一塁へ転送されて併殺かと思われたが、球審はフェア、一塁塁審はファウルと判定が分かれており、審判が集まって協議した結果、ファウルとなった。判定が分かれた場合は協議して決めるという規則があることに「そんなルール、野球やってて初めて聞いた。シリーズやから何にも言わんかったけど。どういうことやろな」と首を傾げていた。
★森下は「修正して臨む」と前を向く
3番の森下は4打数無安打に終わった。四回無死一塁では捉えた当たりを放つも、結果は遊ゴロ併殺。「正面に飛んでいるのも打たされている。1日空くので、修正して臨みたい」と誓った。岡田監督は「結局ずっと森下がキーになってるからな。昨日の見送り(無死一塁で見逃し三振、一走が盗塁死)にしても、ほんと初回からあれで流れが変わってしまうもんなあ。エンドランいうたらバッターはゴロ転がすんとちゃうの」と、一回1死一塁での右飛を含めて、苦言を呈した。