大一番へ準備OK! 阪神・西勇輝投手(32)が24日、甲子園での全体練習でシート打撃に登板。久しぶりの実戦形式で近本ら10人と対戦し、無安打の〝完封〟で万全をアピールした。29日の日本シリーズ第2戦(京セラ)先発が濃厚なチーム最年長右腕は、古巣との決戦に向けて着々と態勢を整えていく。
青空の甲子園に鈍い打球音を次々と響かせた。西勇が主力打者を相手にゴロを量産するパーフェクト投球を披露し、大一番へ照準を合わせた。
「うまく操れた球とそうでない球があったので、捕手と話しながら投げた。ある程度、自分の中で消化できた」
打者3人と対戦したところで、わずかばかりの違和感を察知した。普段なら登板前日にすることのないウエートトレを23日にしたこともあり「若干(筋肉が)張って、自分の操作性が鈍かった」。4人目の栄枝からセットポジションでの投球に切り替えて本来の姿を取り戻し、ベテランらしい対応力をみせた。
「セットに入ったときに感覚的に良くなってきた」
1セット目の打者5人をすべて内野ゴロに料理。2セット目には小幡を見逃し三振に仕留めると、近本、中野の1、2番コンビもゴロに打たせて取り、10人の打者を〝完封〟。「抑えられたということは調子的なものは維持できているかな」と振り返った。
15年目の今季は不振による再調整期間はあったものの、18試合登板で8勝5敗、防御率3・57。レギュラーシーズン終盤は9月12日の巨人戦での完封勝利を含め3連勝でフィニッシュ。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは第5戦の先発として待機していたが、チームは3連勝で日本シリーズ進出を決めて登板機会はなかった。それでも今月15日のフェニックス・リーグの日本ハム戦(SOKKEN)以来の実戦形式で貫禄を示し、岡田監督に万全をアピールした。
西勇にとって勝手知ったる古巣オリックスが相手ながら、油断はない。「ちょっとずつ(データが)入ってきている状態なので、見返しながら」とじっくり対策を練り、先発が濃厚な29日の第2戦に備える。若い選手が多いチームで、経験豊富な右腕が大舞台でひと際大きな輝きを放つ。(織原祥平)