敵を知り、己を知れば-。9年ぶりの日本シリーズ(28日開幕、京セラ)進出を決めた阪神は22日、甲子園で全体練習を再開した。岡田彰布監督(65)は対戦相手のオリックスについて「一番知っとるチーム」と進軍ラッパ。1964年の阪神-南海以来、59年ぶりの関西球団同士による頂上決戦が決定。DH制の使い方も言及し、85年以来の日本一を目指す戦いへ、刃を研いだ。
〝ご近所さん〟とは何度も顔を合わせてきた。チームの雰囲気も選手の性格も分かっている。3連覇したオリックスとの日本シリーズへ「挑戦する気持ち」と語りながらも奇策はいらない。岡田監督は穏やかな口調の端々に自信をにじませた。
「オリックスなんかオープン戦で一番やったチームやしのぉ。交流戦で3試合やっとるし。そんな、ぜんぜん知らんゆう選手もいてないし。一番、知っとるチームかもわからんけどな。パ・リーグのなかではな」
広島とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを無傷の3連勝で突破。オフを挟んで全体練習を再開し、投内連係などを行った。
1985年以来の日本一へ、2010年から3年間指揮をとったオリックスと対戦する。アルプス席に腰かけながら「ふふ、なぁ」とニヤリ。すでにスコアラーを派遣していたことを明かし、研究に入るが、百聞は一見にしかず。今年3月のオープン戦で6試合を消化するなど最も身近な相手になることを歓迎した。
「1試合、1試合な、検討するだけやからな」
阪神で1次政権だった05年のロッテとの日本シリーズは開幕4連敗で敗退。総得点4-33と歯が立たなかった。バレンタイン監督との監督会議では相手の意向を受け入れる形で予告先発制に合意。猫の目打線を得意とする相手の術中にハマった。今年の日本シリーズは全試合予告先発、パ・リーグ本拠地の試合ではDH制などが決まっている。1番近本から8番木浪まで不動のメンバーでCSを勝ち抜いた虎にとっては迷うことはない。
「普通にな。今まで通りの打順というか。DHやったら、9番でもえんちゃう? はっきり言うて。ミエちゃん入れてバントさしたらええやん」
異例の9番・DHプランを明言。「あんまりいじってな、こっち帰ってきて3試合な(9番は)ピッチャーやから。そんないじる必要ないからな」。第3戦から甲子園でDH制が解除されるため、打順の流れを大事にしたい。今季の総得点555、チーム防御率2・66はいずれも12球団トップ。「普通」を貫けば栄光にたどり着ける。
「京セラはもう、知っとる球場やしな。ただ、ベンチが三塁側にいくだけや。まあアウトになって、あれや、ベンチ間違わんようになぁ。自然にパッと一塁側に帰る可能性あるで」とニヤリ。今季京セラドームでの主催試合は8戦全勝。ビジターだが虎党で埋まるはず。〝庭〟で開幕する日本一ロード。パ・リーグの覇者を打倒する。(新里公章)