オリオールズ戦の6回、6個目の三振を奪ったパドレス・ダルビッシュ。野茂氏を抜いて日本人大リーガー最多のメジャー通算1919奪三振=サンディエゴ(共同) 【サンディエゴ(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)=山田結軌】米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(36)がオリオールズ戦に先発登板し、7回8安打4失点で8敗目(8勝)を喫した。全30球団からの勝利はならなかったが、6三振を奪い、野茂英雄氏(54)=パドレス球団アドバイザー=を抜いて、MLBでの日本投手最多となる1919奪三振とした。試合は1-4で敗れ、3連敗となった。
高めに伸びる153・2キロの直球に、オリオールズの7番打者ウリアスのバットが空を切る。六回2死。ダルビッシュが6つ目の三振を奪う。米大リーグでは日本投手最多の通算1919奪三振とし、メジャーのパイオニアであり、レジェンドの野茂氏を超えた。
パドレス・ダルビッシュは8勝目ならずも野茂氏を超えた=サンディエゴ(共同)「野茂さんに近づけてうれしいです。僕が野球を始めたころにメジャーに行かれた。僕はずっとプロ野球だけを見ていましたから別世界。その中で本当に中心の選手で、みんなに応援されてすごい投手です」
7回8安打4失点で8敗目を喫し、日本選手初となる全30球団からの勝利はならなかった。それでも野茂氏が1976回1/3で1918三振を奪ったのに対し、ダルビッシュは1615回1/3で記録を更新。その瞬間を野茂氏はペトコ・パーク内の一室から見つめていた。
同じ大阪府出身の先輩とは日本ハム時代の2007年から交流があり、「今も昔も信頼できる方。明るくて優しく、いろんなことを教えてくださる」とダルビッシュはいう。パドレスに移った21年、球団アドバイザーを務める野茂氏と〝同僚〟となり、春季キャンプで「ストライクが入らないときに、どうしたらいいですか? どう考えますか?」と制球への悩みを打ち明けた。
先輩の回答は「そんなん、しゃあないやん」。最善を尽くした上で結果はすべて受け止める。「野茂さんはすごく強いなと思った。仕方ない、と言えるのはこの世界では強い。僕はそう考えられなかったので」。前に進み続ける心のあり方を先人の言葉に学んだ。
日米通算196勝目となる今季8勝目を挙げてから3試合連続で白星がなく、チームは3連敗で借金7となった。地区2位以下の勝率上位3チームが進むワイルドカードシリーズの出場圏内まで6・5ゲーム差。8月16日に37歳の誕生日を迎える右腕は「自分たちを信じて、準備を怠らずに試合をしていくしかない」と必死に前を向いた。