3日、米大リーグのパドレス戦で笑顔を見せるエンゼルス・大谷翔平。ア・リーグ野手部門の6月のMVPと、同リーグの週間MVPを同時受賞した=サンディエゴ(共同) ■7月5日 60発に迫るペースで本塁打を打ちまくる大谷翔平(エンゼルス)が月間MVP(ア・リーグ野手部門)に輝いた。6月の15本塁打は1930年のベーブ・ルースらと並びメジャー4人目の快挙で日本選手、球団最多記録。さらに29打点、打率・394という驚異的な数字を残し、週間MVPとのダブル受賞になった。
月間MVPは21年6、7月に次いで3度目と日本人最多。過去に野茂英雄、伊良部秀輝両投手がともに2度受賞しているが、野手ではイチローや松井秀喜でも1度だけ。5月は12本塁打のジャッジ(ヤンキース)がとったように、短期間で強烈なインパクトがないとなかなかとれない賞でもある。
野茂の名が出たところで思い出したが、記念すべき日本人のメジャー第1号本塁打は98年のドジャース時代の野茂だった。「まさか投手が」と日本中が驚いたが、四半世紀たったいま投手でもある大谷が87試合で31本と、62本打った昨年のジャッジの89試合で31本を上回るペースで量産している。フシギな因縁も感じる。
絶好調の大谷だが、オールスター戦(日本時間12日)のホームランダービーにはどうやら出ないらしい。2年前のようにこれでフォームを崩し、後半戦は本塁打が減少したことで老婆心ながら心配していたが、とりあえずホッとした。打つ方に関してはこれ以上望むものも見当たらない。後は投げる方だ。
メジャー通算14年の野茂は123勝、1918奪三振の記録を残した。何と言っても96年と01年の2度のノーヒットノーラン達成は大投手の証しでもある。通算35勝の大谷は勝ち数はともかく、ノーノーなら〝野茂超え〟も…。見る方の欲は勝手に膨らむばかりだ。(今村忠)