【デンバー(米コロラド州)25日(日本時間26日)=共同ほか】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(28)はロッキーズ戦に「2番・DH」で出場し、六回に適時三塁打を放って今季61打点とし、両リーグ単独トップに立った。6月は打率・364、10本塁打、23打点と好調。25本塁打は両リーグトップタイ、打率・297はリーグ7位で三冠王を射程に捉える。チームは3―4で敗れ、ワイルドカード争いで5位に後退した。
ロッキーズ戦の6回に適時三塁打を放ち、二塁を回るエンゼルス・大谷=デンバー(共同)乾いた打球音を残した白球は、天然芝を滑るように左中間を切り裂いた。0―3の六回無死二塁。打球速度113・7マイル(約183キロ)の弾丸ライナーは、約6秒でフェンスに到達。大谷は迷いなく二塁を蹴り、最短距離で三塁を陥れた。
「What a freakish athlete(何て異常なアスリートだ)!」
敵地の現地実況が「異常」と表現するパワーとスピードだった。本塁から三塁までは直線距離で82・29メートル。MLB公式のマグワイア記者は大谷の三塁到達タイムを「11秒73」と紹介した。大谷は2019年8月19日のレンジャーズ戦で動作解析システム「スタットキャスト」が導入された15年以降、球団史上2番目となる11秒09をマークしているが、それに匹敵する速度だった。
三回は強烈な打球で二塁手のグラブをはじき、中前打。六回の適時三塁打で3試合連続の打点を挙げ、メジャー単独トップの61打点と伸ばした。25本塁打は両リーグトップタイで2冠をひた走る。
月間23打点は今月残り5試合を残し、21年6月の自己最多に並んだ。6月のメジャー通算OPS(長打率と出塁率を足した数値)は1・144。300打席以上の6月の通算成績ではルー・ゲーリッグの1・208、ベーブ・ルースの1・207に次ぐ歴代3位だ。「構えの段階で(ボールの)見え方がいい」と話していた大谷。自身も納得するほど6月とは好相性だ。
打率・297はア・リーグ1位のビシェット(ブルージェイズ)に2分1厘差の7位と三冠王を射程に捉えるが、新たなライバルが登場した。この日、ロベルト(ホワイトソックス)が2打席連続本塁打を放ち、21本でリーグ単独2位に浮上。19本で3位のジャッジ(ヤンキース)は右足親指の靱帯断裂で復帰の見通しが立っておらず、キューバ出身で通算57本塁打の25歳外野手が、日本選手初の本塁打王に向けた宿敵となる。