ヤンキースは主砲・ジャッジまでが故障者リスト入りしている(共同) 米大リーグが開幕して1カ月が経った。ア・リーグではレイズが近代野球(1900年以降)で史上3球団目の歴代最長タイとなる開幕13連勝の快進撃。藤浪晋太郎投手(29)が所属するアスレチックスは、開幕から28試合連続で先発投手に勝ち星がつかない不名誉な大リーグ記録を樹立した。ナ・リーグでは昨季100敗を喫したパイレーツが5月1日(日本時間2日)の時点でリーグトップの20勝9敗を記録するなど話題は尽きない。
しかし、その中でも気になるのが開幕からイマイチ勢いに乗れていないヤンキースだ。5月1日(日本時間2日)現在で15勝15敗で勝率は5割。ア・リーグ中地区であれば2位に入る数字だが、強豪が揃う東地区で単独最下位に転落した。
低迷している一番の原因はけがだ。先発ローテは、メジャー通算56勝でオフに獲得した左腕ロドンと、球宴2度選出の右腕セベリーノが開幕から離脱。打線ではスタントンが4月16日から左太もも裏の張りで復帰は6月の見込み。さらに昨季MVPの主砲ジャッジも右臀部の痛みで負傷者リスト(IL)に入るなど、計13選手の離脱は30球団で最多だ。
球団総年俸がメジャー2番目に高額と投打に多額を積んでいるヤ軍。先発はエースのコールが登板した日は6勝0敗と負けなしだが、他の先発が登板した試合は9勝15敗。打線はここまで30試合中、13戦の得点が2点以下でメジャーワーストと本領を発揮できていない。
米メディアも懸念を隠せない。特に主砲2選手が抜けた外野手を地元紙は「ひどい状態」と批判している。
オフシーズンにキャッシュマンGMは左翼手の補強に力を入れていたが成功せず。若手有望選手の24歳カブレラらの飛躍に期待した。しかし、ここまでカブレラは27試合で打率は2割弱。16年からヤンキース所属の外野手ヒックスは18年には27本塁打と貢献するも、近年はけがに悩まされ、昨季は130試合でわずが8本塁打&打率・216。今季はほぼスタメンを外れ、打席に立っても打てない時は地元ファンからは大ブーイングを受けている。
そのヤ軍に朗報となったのが、昨季途中から加入した外野手ベーダーの復帰だ。ベーダーは昨季のポストシーズンで、5本塁打を含む10安打6打点、打率・333とチームに欠かせない存在になった。5月2日(日本時間3日)に本拠地でのガーディアンズ戦から復帰予定で、先発は負けなしのコールと落とせない一線だ。
同地区レイズとはすでに8・5ゲームがついているヤンキース。ベーダー復活で不調のムードを切り替えられるか、正念場になりそうだ。(竹濱江利子通信員)