三回、ロペス(手前)の打球に反応する大谷。ボールには触れず、遊ゴロ併殺打に仕留めた(共同) 【アナハイム(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=山田結軌、丹羽美佳子通信員】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(28)がロイヤルズ戦に「2番・投手兼DH」で今季5度目の先発。7回2安打無失点、11奪三振の好投で無傷の3勝目を挙げた。打者では4打数1安打で、試合は2―0で勝利。防御率0・64は両リーグトップで早くもサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の最有力候補の声が上がった。
大きく両手を広げ、頭上に掲げた。七回2死。大谷はマッシーから6者連続、この日11個目となる三振を奪った。メジャー昇格した捕手ワラックとタッチを交わし、今季最多4万4741人の大観衆から拍手を浴びた。
「体の調子自体は良かった。ピッチングがどうのこうのよりも、体の状態が良かったというのが一番かなと思います」
許した安打は単打2本。一回は曲がり幅の大きいスライダーの「スイーパー」を軸に3者連続三振。六、七回はカーブで翻弄し、6者連続三振と圧倒した。三回無死一塁では正面の打球にグラブを引っ込め、遊撃手のネトに処理を任せて併殺が完成。ネビン監督は「大谷の野球IQ(知能指数)の高さを物語る場面だった」とうなった。
前回17日は降雨と中断の影響で2回31球で降板。「(間隔を)あける意味がない。チームとして効果的ではない」と中3日で臨んだ。昨夜はヤンキース戦後に約4000キロ離れたニューヨークから6時間のフライト。ロサンゼルス国際空港へ午前1時頃に到着し、約60キロ離れたエンゼルスタジアムまで1時間弱のバス移動を強いられた。それでも「東(海岸)から西はそんなにきつくない。しっかり寝られて、フレッシュな状態で入れた」とたくましかった。
防御率は両リーグトップの0・64と歴史的な投球を続ける。開幕からの5先発で防御率0・64は球団新記録。同被打率・092は1916年以降で歴代最高だ。さらに昨年9月から9先発連続で3安打以下は、近代野球とされる1901年以降で2021年のデグロム(当時メッツ)の10試合に次ぐ歴代2位。22年以降で10奪三振以上を12試合はメジャートップとなった。