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ヤクルト・小川泰弘、攻めた笑ったCS7年ぶり勝った! 7回途中1失点「何とか試合を作れて良かった」

ヤクルトが快勝発進。好投した小川(中)は村上(背番号55)らと歓喜のハイタッチを交わした(撮影・中井誠)

(セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦、ヤクルト7-1阪神、ヤクルト2勝、12日、神宮)エースで勝った!! ヤクルト・小川泰弘投手(32)が6回⅔を6安打1失点と好投し、クライマックスシリーズ(CS)では2015年以来、7年ぶりの勝利をつかんだ。登板前から宣言していた直球主体の「攻める投球」を体現。今季は中盤に不調で苦しんだが、見事に復活し、〝CS開幕投手〟の大役を果たした。

万雷の拍手を一身に浴びた。小川が七回途中まで1失点の好投。エースとしてCS初戦を勝利に導いた。

「ホッとしています。強気で攻められたと思いますし、何とか試合を作れて良かったです」

マウンドに上がる前から掲げていた「攻めの投球」を体現した。軸になったのは「やっぱり投手はストレート」と最速146キロの直球で押し込んだ。4点をリードした直後の三回1死一塁。投手の西勇に左前打を許す嫌な流れだったが、中野を三ゴロ併殺打に打ち取ったのも伸びのある内角直球だった。

攻めの姿勢を貫き、2015年以来7年ぶりのCS勝利。CSファーストステージを勝ち上がり勢いに乗る阪神打線に真っ向勝負を挑んだ。

エースとは―。小川は「ここは落とせないぞ、という試合で自分の力を発揮して勝ちを持ってこられる投手じゃないかな」と答える。まさに、言葉通り。重要な一戦で大仕事を果たした。


今季は山あり谷ありだった。6月に月間MVP賞を受賞したが、7月から約2カ月間も勝ち星なし。SNS上に並ぶ批判的なコメントが目に飛び込んだ。「気持ちが沈んだときはもちろんある」とモチベーションを保つのも容易ではなかったが「元気でいようとは思った。終わったことや過去に縛られて今が台無しになるのは嫌だから」と下は向かなかった。

先発のヤクルト・小川泰弘=神宮球場(撮影・水島啓輔)

ある試合が右腕の心を晴れやかにした。8月27日のDeNA戦(横浜)だ。打線の大量援護もあり6回3失点で約2カ月ぶりの勝利を手にした。決して満足いく投球ではなかったが、勝てたことがうれしかった。

「ずっと曇っていたものがパーっと晴れるというか、諦めのようなマインドになってしまいそうだったけど、勝ちがついてきて乗れた」。苦しみながらも、前に進んだからこそ見えた一筋の光。スタンドのファンに手を振るエースの背中が、ひと際大きく見えた。(赤尾裕希)

■データBOX ヤクルト・小川がCSで勝利投手となったのは、2015年ファイナルステージ(S)第2戦(8回無失点)以来、7年ぶり2勝目。プレーオフ、CSでの7年ぶり勝利は、上原浩治の10年ぶり(巨人、08年第2S第2戦→18年ファーストS第1戦)に次ぐ、村田兆治(ロッテ、1974年第3戦→81年第4戦)、涌井秀章(西武=08年第2S第5戦→ロッテ=15年ファーストS第3戦)と並ぶ2番目に長いブランクとなった。

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