三回に逆転2ランを放ったヤクルト・村上宗隆はスタンドインを確認すると、一塁ベンチにバットを投げて喜びを爆発させた=神宮球場(撮影・今野顕) (セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦、ヤクルト5-3阪神、ヤクルト3勝、13日、神宮)ヤクルトが、主砲・村上宗隆内野手(22)の逆転2ランなどで阪神に連勝。リーグ優勝による1勝のアドバンテージを加えて3勝とし、2年連続での日本シリーズ進出に王手をかけた。
入るか、入るか⁉ 燕ナインも、スタンドを埋めた観客も左翼席へ高く舞い上がった白球を見つめた。1点を追う三回2死一塁で、村上が逆転2ラン。打球がフェンスを越えた瞬間、歓声とため息が神宮球場を包んだ。
「追い込まれていたのでコンパクトに打つことを心掛けて低めの球でしたが、しっかりと押し込めました」
恒例となった〝確信歩き〟ではなかった。村上自身も打球を見つめながら横にステップし、スタンドインを確認すると、一塁ベンチにバットを投げて喜びを爆発させた。1点を追う中で、阪神・藤浪の外角直球を一閃。CS通算5試合目、18打席目で待望の初アーチを架け、流れを変えた。
〝村神様〟は、ポストシーズンも燕党の願いをかなえ続ける。レギュラーシーズンでは、最終戦となった3日のDeNA戦(神宮)の最終打席に日本選手最多となる56号を放ち、令和初で史上最年少となる22歳シーズンでの三冠王を達成。チームを29年ぶりのリーグ連覇に導き、ファンと歓喜の瞬間を分かち合った。
この日は一回の自身の打席途中に降雨のため38分間中断したが、再開後に四球を選択。集中力を切らさず、次につなぐ「フォア・ザ・チーム」の姿勢を見せた。CSファイナルステージで第1戦で勝利し、勢いを加速させる一発。期待も重圧も背負いながら、勝利のために架けた大きなアーチだった。