(日本生命セ・パ交流戦、阪神6―1西武、阪神2勝1敗、2日、甲子園)打線に喝!! 阪神は西武に6-1で勝利した。序盤から再三チャンスを作りながら味方打線が得点を奪えない中、先発のジョー・ガンケル投手(30)が四回に先制の適時二塁打を放ち、自ら援護。球団の投手では6年ぶりの猛打賞もマークし、投げては七回途中1失点で今季2勝目を挙げた。チームは6月連勝。ここから反攻や!!
頂点に達していた虎党のストレスが一気に吹き飛んだ。10本目の安打が、西武の中堅手・愛斗の頭上を越えて右中間のフェンス際に転がる。ガンケルが0-0の四回2死二塁から先制の適時二塁打。打線に喝を入れる来日3年目での初打点だ。
「なんとか(走者を)かえそうと思いっきり振った。ボールをよく見て振ることを意識した。ヒットになってよかった」
D1位左腕・隅田(西日本工大)の前に三回まで7安打しながらチャンスであと一本が出ない。四回も糸原の中前打に続き、小野寺が左中間を破る二塁打で無死二、三塁。長坂の中飛でタッチアップした三走・糸原が本塁で憤死。またもチャンスをつぶしたか…と思われた。2死二塁、2ボールからの3球目。ガンケルが145キロの直球を振りぬいた。
「投手がヒットを打って出塁することでチームに流れをもたらすことができる。攻撃面でも貢献できてよかった」
このあと島田の一ゴロを山川がファンブル(記録は失策)して2点目が入ると、さらに中野の左中間への適時二塁打。序盤のモヤモヤを晴らした。
5月19日のヤクルト戦(神宮)は6回1失点、前回5月26日の楽天戦(甲子園)では7回無失点と2試合連続で好投も、ともに味方打線が無得点。この日も三回まで無得点で16イニングも援護がなかった。ならば俺が点を奪う-。自らのバットでゼロ行進を止めた。
二回2死一塁で右前打を放ち、六回1死からは中前打。初打点に続く来日初の猛打賞に「(3安打は)高校以来。打撃で試合に出る場面が少なかったので」と驚きの表情だ。お立ち台では虎党に向けて「あまりバッティングには期待しないでください(笑)」と話したが、3試合連続安打で打率・357に上昇。投げては七回途中1失点で2勝目を挙げ、矢野監督は「投球のテンポもよかったし、なかなかランナーが出ても点がとれないという中で、バッティングもみせてくれた」とねぎらった。
打撃陣の得点力不足をカバーしているのは先発陣だ。防御率2・58のガンケルは打線の援護に恵まれない中で好投を続けている。青柳の5勝&リーグトップの防御率1・13。西勇の同1・64は青柳に続いてリーグ2位だ。来日1年目のウィルカーソンが4勝を挙げれば、高卒3年目の西純も3勝。先発6人は盤石だ。
「自分の勝ち負けを気にするのではなくて、チームの勝利に貢献できるように」とガンケル。チームは今季初の先発全員安打&今季最多の17安打で快勝し、2カード連続の勝ち越しを決めた。新庄監督率いる日本ハムとの3連戦が3日から始まるが、その前に6月連勝スタートで反攻開始。12球団最強の先発投手陣が矢野虎を引っ張っていく。(三木建次)