取材に応じたプレーヤー。持っているのはスピーチ用のメモで、「ガンバッテ」などと記されている 【オーガスタ(米ジョージア州)5日(日本時間同日深夜)=大泉英子】男子ゴルフの今季メジャー第1戦「マスターズ」は7日から4日間、当地のオーガスタナショナルGC(7475ヤード、パー72)で開催される。開幕を前にした4日、大会3勝などメジャー通算9勝を誇るレジェンド、ゲーリー・プレーヤー(86)=南アフリカ=が取材に応じ、昨年大会を制した松山英樹(30)=LEXUS=へ、メジャー2勝以上を目指すための〝金言〟を送った。
松山がアジア勢初のマスターズ王者となってから1年。「南アの黒ヒョウ」ことプレーヤーは4日午前、オーガスタで借りる一軒家のリビングで、穏やかに口にした。
「近いうちに日本人のメジャーチャンピオンが出るとは思っていたけど、本当にそうなったね。ヒデキは体も強いし、素晴らしい」
プレーヤーはマスターズ3勝などメジャーで通算9勝。松山にもメジャーで複数回の優勝を期待し、〝金言〟を授けた。
「イメルマンやシュワーツェルら、メジャー1勝で終わってしまっている選手が何人もいる。その多くがスイングを変えたりコーチを変えたりして失敗している。せっかくメジャーを勝っているのに」
例に出した2人は南アの後輩でもあるマスターズ覇者だが、他にメジャーでの優勝はない。プレーヤーは自身の経験を振り返りながら続けた。
「私が唯一お手本にしていたのはベン・ホーガン(1946年から53年にメジャー9勝)。コーチはおらず、私のスイングを理解して見てくれているのは妻だけだった。松山は以前はコーチをつけず、今は1人いるというが、そのままそのコーチでやった方がいい。このまま迷わず、スイングを改造したりせずにやってほしい」
結果を出した〝今の自分〟に自信を持って貫け-。大先輩からのメッセージだ。
★日本語で笑い取るぞ プレーヤーは、松山がメニューを決める5日夜の「チャンピオンズディナー」を楽しみにしており、日本語でのスピーチを準備している。米国選手以外の優勝は1961年の自身が初。後に多くの選手が続いたが「ここにいっぱいいるけど、最初はオレ!」と言って、笑いを取るつもりだという。さらに「今週がんばって」「ウナギがなかった」といった言葉も用意。ただ、5日午前に公開されたメニューによると、ウナギは出ることが判明した。