大リーグ機構がシーズン短縮から一転、9日中の合意を条件に162試合実施の改案提示 【ニューヨーク7日(日本時間8日)】難航する米大リーグの新労使交渉を巡って、機構側が新たな対案を選手会に提示したと複数の米メディアが伝えた。
双方の弁護士がニューヨークで会合を開いた他、オンライン形式で交渉が行われたもよう。機構側が新たな改案を提示し、選手会が翌8日(同9日)までに合意すれば、公式戦全162試合の実施、選手の年俸全額保障、サービスタイム(メジャー登録日数)を1年分確保するという。
同時に機構側は逆に合意に至らなかった場合は、追加で1週間分の公式戦を中止とし、選手に報酬も支払われないとも通達した。
今回機構側が提示した案で大きく動いたのは、最も重要な課題とされるぜいたく税への対象となる球団の年俸総額で、22年の基準額を2億2000万ドル(約253億円)から2億2800万ドル(約263億円)に引き上げ、26年までに2億3800万円(約274億円)まで増額すると提示した。選手会側は今季2億38000万円(約273億円)に始まり、26年に2億6300万ドル(約302億円)までの引き上げを要求しているため、差は縮まっている。
その他の詳細は明らかになっていないが、双方は年俸調停(メジャー在籍3年で所得)前の選手に対するボーナスプールで機構側は3000万ドル(約35億円)に対し、選手会は8000万ドル(約92億円)。選手のメジャー最低年俸は機構側が70万ドル(約8000万円)、選手会側が今年72万5000ドル(約8300万円)など複数の課題で依然として、隔たりが残っている。
マンフレッド・コミッショナーは1日(同2日)の会見で3月31日(同4月1日)開幕から2シリーズの中止を発表しており、新たにスケジュールも組まず、選手の報酬も削減される方針を明言していた。しかし今回の案で一転、8日(同9日)の期限までに合意すれば、開幕は遅れるものダブルヘッダーなどで再調整し、162試合を行うことが可能となる。
両者は8日(同9日)にも交渉を行う予定となっている。なお、スポーツ専門局、ESPN(電子版)によると「あす合意すれば、春季キャンプは早くて金曜日開始」と伝えている。