テレビ朝日の玉川徹氏(58)が11日、コメンテーターを務めるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・0)にリモート出演。同局の東京五輪番組担当スタッフが8日の閉会式後、東京都内で飲酒を含む宴席を集団で開き、うち社員1人が酔って転落事故を起こしていたことを謝罪した。
同局によると、スタッフ10人が8日夜、東京・渋谷のカラオケ店で酒席を開いた。参加したのはスポーツ局の社員6人と社外スタッフ4人。翌9日未明、社員1人が退店の際に誤って店外に転落し、救急搬送された。警視庁によると、社員は2階窓から転落して左足の骨を折る重傷で入院した。
同局は新型コロナウイルス感染拡大防止のため宴席を禁じる社内ルールを設けており、「著しく自覚を欠く行動があったことは大変遺憾であり深く反省しています」とコメント。この問題について発言を求められた玉川氏は「まず、テレビ朝日の社員として、視聴者の皆さまの信頼を損ねたことに関して謝罪を申し上げます。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
今回の件について大きな3つの問題があるとし、「緊急事態宣言下で飲食店の皆さまには酒類の販売自粛が呼びかけられている。行動の自粛をずっと呼びかけてきました。その中で呼びかける立場のテレビ朝日の社員が10人で集まって酒を飲み、宴会をしていたということがまず問題点の一つ」と指摘。
さらに「2つ目の問題点としてオリンピックに関しての感染拡大が危惧されている中で、オリンピックに関する感染拡大(への注意を)を訴える立場の、さらにオリンピックを担当する社員がこういうふうな宴会をしていたっていうこと。それから第3点は、いま感染が爆発していて医療体制がひっ迫しています。その中で無用な負荷を救急医療体制に対してかけてしまったということ」と社員らの行動を批判。「この3点はどれ一つとっても恥ずべきことで非難されるべきこと」とし、「私もとても恥ずかしいことで怒りを禁じえません」と語った。
今後について「いったいなぜこういうことが起きてしまったのか、これは調査委員会などを作って、すべて明らかにする必要が私はあると思います。社員個人の資質の問題なのか、それとも指導が足りなかったのか、それともテレビ朝日の構造的な問題なのか。これをすべて明らかにして視聴者の皆さまにすべてそれをお伝えする。まずそこからしか信頼は回復できないと思っています」とし、最後に改めて番組視聴者に「申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
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