体を張ったプレーが報われた。米大リーグのゴールドグラブ賞が3日(日本時間4日)に発表され、ア・リーグの捕手は今季パスボールをしなかったインディアンスのロベルト・ペレス(30)が初受賞した。
「長いシーズンに備えて準備をしてきた。毎日プレーできるようになり、これ以上の喜びはなかった」
こうスポーツ専門局『ESPN』でコメントしたペレスは今季、メジャー昇格から6年目で初めて正捕手の座を奪取。118試合、993回2/3でマスクをかぶりながら、パスボールを1度もしなかった。1930年以降では75年のジョニー・ベンチ(元レッズ、殿堂入り)以来史上4人目の快挙。
守備率は球団史上最高の・997。盗塁阻止率40・8%はア・リーグ1位。90年にゴールドグラブ賞を受賞し、ペレスを指導したこともある球団OBのサンディ・アロマー氏は、地元メディアで絶賛した。
「どんな投球でも完璧にブロックし続けるのは、すごく難しいことだ。さまざまな変化に対応しなければならないからね。構え方が素晴らしく、『捕る、止める、投げる』という重要な基礎動作がしっかりできている。打者心理を読んだ配球には、これまでの経験が生きている」
昨季まで2017年の73試合出場が自身最多だったペレスの転機は、昨オフ。正捕手のヤン・ゴームズがナショナルズへ放出され、「期待されていることが分かり、意識が変わった」という。控え捕手で5シーズンを過ごしたが、今季は堅守で、レイズとアストロズに次ぐリーグ3位のチーム防御率に導いた。
サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。