「左翼スタンドを指さして『あのころはラッキーゾーンがあったけど、2本ともスタンドに運びましたよ』。次にアルプス席を見ながら『あそこを田淵幸一という選手をおぶって登りました。何度も往復しました。死にそうでした。でも田淵幸一は僕をおぶりませんでした』と。ネタがいっぱいで、みんな爆笑につぐ爆笑やったわ」
参加したファンから「近本選手は新人王を獲れますか?」の質問が出ると「獲っておかしくない。資格は十分」と即答。「でも(ヤクルトの)村上選手が…」と続けた質問者に、「打率2割3分でしょ。いくらホームランを打っていても2割3分では。村上がホームラン王を獲ったら話は違うけどね」と、質問コーナーでもまた大喜びさせたのです。
「今回が初めてやったけど、何度も出てもらったらいいのになあ」
同感です。そしてレジェンドといえば、いま注目は鳥谷。去就問題については紙面をお読みください。トラ番が猫の手も借りたい忙しさだったためトラの手になるべく、出勤前に取材を手伝ったデスク阿部祐亮は複雑な表情でした。
「みなさん、歯切れが悪かったです。最初にうかがった人は、『○○さんに聞いて』。○○さんに聞くと、その人は『△△さんに聞いて』。△△さんは、○○さんに聞いてとおっしゃってましたよと言ったら、『やっかいな話やなあ』と」
いや、やっかいなのは…。「どうしてこうなるんでしょうか。鳥谷選手は、タイガースの歴史の中でもレジェンド中のレジェンドなのに」。
その鳥谷は、いつも通りの鳥谷でした。
「きょうも午前11時半から打撃練習をしていました。全体練習が終わると、立ち止まって取材に答えてくれました。そのときも普段通りです。淡々と話してました」
鳥谷を囲んだトラ番新里公章も、神妙な口調でした。10年半のようなドタバタがまた繰り返されるのでしょうか。聞いたら、こう答えられるのですかね。
「○○さんに聞いて」
江本さんに聞くか。